TVのパラレル仕様。
というかもはやディケイドはどれが本物のストーリーかすら不明な気がしないでもないw
でも面白かったです。
士君の旅に、この作品では終わりが見えてよかったような、さみしいような…

※結構重要ポイントをネタバレしてます。ストーリーバレは薄いけど。

<続く>
既に6つの世界を旅した設定なので、出てくるのは電王、クウガ、カブトの世界。
なぜその3つだったのかは、多分「自身とはなんなのか」に絡んだ世界だったからなんじゃないかなあ。
士君のアイデンティティを探す旅というか…それにふさわしい世界だったんだろうと、思う。

・すべてがオリジナルの世界
オリジナルの良太郎、五代雄介、天道総司が!!!!ドリーミー!!!
内容はオリジナルだったけど、久々に本物感あったな…
本物と絡む士君が見れるなんて、夢がかなってうれしい。
天道に至っては、米村小説より本物っぽかった。凄い。

・小野寺ユウスケ、リストラ
代わりに五代雄介がイン!!切ないwww
でも本物には勝てないしな…ただカッコよかったわ五代君。
ユウスケの代わりに夏海が頑張ってた印象。

・海東さんがホモ臭くない…だと…?!
海東さんがTV版よりもよりクールで冷徹な感じだった。目的のためには手段も選ばず、みたいな。そのうえ鳴滝の手下だし。
海東さんがコソ泥になった背景も重たかったしな…(強盗に一家皆殺しで一人だけ助かる)
というか、コソ泥でもなかったし。
でも最後は士に助けてもらった恩を仇で返せずに、鳴滝によって命を散らすという悲しい役回り。
結局最後まで海東さんは自分の矜持を折らない人だった。
海東さん…TV版よりカッコよく見えるよ…TV版はヤンデレホモだし(でも大好き)

・士君=NEET
でたー!職業なしライダー奴wwwww(最後に就職しました)
しかも性格が暗いwまるで映画の偽番宣の士君のようだ。
現実から逃げたくて、光写真館のカメラのファインダーに逃げる…それを繰り返す。
でも、そこから目をそむけずに立ち向かう決断を下した士君は、やっぱり士君だった。
弱さも強さも受け入れることで、コンプリになるっていうのはヒーロー然としていてよかった。
どちらかというと、テレビで見せなかった内面描写に重きが置かれててよかったよね。

・なつみかん…ウッ…
衝撃のオチ。酷過ぎるだろ…なんだ死人ばっかりか!(井上ではよくあること)
夏海もまた、士や海東と同じ空虚さを抱えて世界を旅していたんだろうな…
心に虚無を抱えた者だけが世界を旅できる、というのは実に悲しくもあり、切なくもある…
ラスト、光の中へ消えていった夏海は自分の世界に還れたのだろうか?
しかしあの一文で終わらせるとか読者泣かせすぎるw
この切なさ、どうしろっていうんです…

・鳴滝の孤独
自分の世界をなくし、自分の存在をなくした男の末路。
鳴滝もまた、孤独の犠牲者だったんだな…
士君と鳴滝は似ていたからこそ、鳴滝は士を憎んだんだろう。(TV版は良くわからんが)
結局救われなかった。因果応報だから仕方ないが。

・総評
パラレルのパラレルで本編ではない。けど、これもまたディケイドという作品の一つの結末なんだと思う。
結構面白かったです。全体的に井上風なネガ世界的な雰囲気が漂ってたけど。
オリジナルのキャストたちと絡む士君が見れて本当にうれしかったw
文章も読みやすかったし、小説ぶりも良かったですね!

ただ一つ望むとしたら、パラレルじゃない會川さんのディケイドが見てみたかったな…
會川ディケイドが目指した場所はどこだったのだろう?
それがわからない限り、多分ディケイドという物語は終わらない…
それは叶わぬ夢とはいえ、いつか実現することを夢見ています。


もう一つ違ったディケイドが楽しめると思います。
ぜひ、ご一読ください。