なんだろう…ものすごい石ノ森リスペクトを感じる…!!
「仮面ライダー響鬼か」と言われるとNOな気がしますが、「音撃戦士響鬼だ」とは言える小説でしたね!
テレビシリーズとは全く異なる内容でしたが、とてもいい小説だったと思います。

<続く>
・総評
平成仮面ライダーシリーズよりも、むしろ変身忍者嵐などの石ノ森変身ヒーローシリーズっぽい作品でした。
プロットを活かしてリファインした大人向け響鬼って感じなのかな?
響鬼のプロット初稿自体、噂でしか知らないのですが、どういうものだったか知ってる人がいたら教えてください。
山奥でひそかに暮らしていたヒビキが、世を乱す血車党との戦いに巻き込まれていく中で変身忍者・嵐であるハヤテと出会い、やがて自分自身の出生を知ることになる…というオーソドックスながらよくできた話で、最初から最後まで楽しんで読むことができました。
ラストの響鬼と嵐の共闘は熱かったな!
本編響きよりもずっとずっと前の話ですが、こういうベースが現代につながっていって、あの本編になったのだろうと想像するのが楽しい作品だったと思います。

鬼の成り立ち、吉野の謎、ディスクアニマルの元型などなど、テレビシリーズで語られていなかった部分もかなり書き込まれているので「ああ、なるほど」と納得しながら読めました。
鬼の攻撃方法に「打撃」が珍しい理由もちゃんとつけられていてよかったです。

エピローグでは「仮面ライダー」と「鬼」が別のものでありながら、同じく平和のために戦う戦士という形でリンクしていて良かったですね。
あのエピローグだと仮面ライダーはむしろ変身忍者の系譜じゃねーかwという。
でも確かに本編の内容だとその系譜だわー。なんか納得させられたw
鬼とライダーは戦う相手が違いすぎるから、同じ時代に存在してても不思議じゃないなーという、その辺を納得させる内容だったと思う。
二人の共闘がそれを表していた。
改めて、鬼って仮面ライダーじゃないなーと思うけど、それはそれで良し!
個人的にはすごく面白かったです。
きだつよさんすげー!

あとは小ネタなど

・ヒビキ=23歳(マタギ風) イブキ=16歳(当主風)
若いヒビキさん!!若すぎるイブキさん!!!想像だけで萌え萌えキュン!ハァハァハァハァ…フゥ
ちなみに性格はヒビキさんはそのままな感じ。イブキさんはテレビ版よりも堅めかなという感じ。
名前は同じだけど全然違う人なのでテレビ版で想像すると違和感あるかも。
でも私はそのまま想像した。だってヒビキさんだし。

・斬鬼、轟鬼、裁鬼、リストラ
斬鬼さんは鬼堂っぽかったかな。そういうイメージで読んでたわ。
トドロキっぽいキャラはいなかったなぁ。コメディリリーフが不在な印象だった。
タツマキが轟鬼ポジといえばそうだったかも。
裁鬼さんはいませんでしたが、でも最後の山攻めされてた辺りで「裁鬼さんが魔化魍にやられました!」とか言われてそう。
でもこの辺のリストラはまだ良心的だと思う。
キバットバット3世ときたら…ううっ、変身グッズなのに…(キバ参照)

・サキ
女の鬼キター!!アキラもディケイドで鬼になれたしな…
ヒビキさんとの恋模様にニヤニヤしてしまった。いいなあこういうの。でも絶対尻に敷かれるな…
小説響鬼も鬼になると着物が燃えるので大変そうだった。おヌードキタコレ!!
とかくお色気に関係ないおヌードでしたが、ちょっとだけ盛り上がりました。
※ヒビキさんはおヌードになりません。顔だけ変身解除。

・変身忍者・嵐
硬派だー!!そしてカッコいい。
自らの体を改造して変身忍者になって、自分を慕うものを自ら遠ざけていくという孤高のヒーロー。
ヒビキとはまた違う、対照的なヒーロー像でした。変身忍者・嵐が観たくなるな!

・血車党
血車党ときいて「血風党」(byジャイアントロボ)を思い出す。
本当は「闇の土鬼」からGロボの血風党は出典してるので、血車党のモチーフがまさかの横光の可能性は無きにしも云々。出てくる忍者も服部半蔵だし。というか土鬼も「鬼」だな…
他にモチーフになってるものがありそうなので、浅学な私ではこれがイメージの限界だった。
実際何が元ネタなんだろう…

・タツマキ
イメージ画像:「仮面の忍者 赤影」の白影余裕wwwww
完全に白影のイメージで読んでたわw
この人も結局おいしい役回りだったな。

・いいコラボ
ライダー以外の東映・石ノ森シリーズとのコラボの中でも、これはいいコラボ。
(悪いコラボはフォーゼ夏映画である。アレは駄目。アルティメイタムは許される)
コラボした意味がちゃんとある。
こういうコラボレーションを観たかったんだよ俺たちは!!
正義の戦士同士が戦いあってギスギスするのは、それに見合った舞台設定とかちゃんとしてる作品だけにしようぜ!!龍騎とか!
あとちゃんとラストで和解するとかな!フォローも入れてほしいぜ!!
…という、うっぷんがたまっていたので、読み終わった後にスッキリしました。
あーよかった。


謎だったことも判明したし、いい小説だった。
あらすじを読んだときにはどうなることやらと思いましたが、ふたを開ければどっこい名作でした。
でも、TVシリーズの補完もしてほしかったな…と切なく思う。
次回刊行されることがあったら、テレビ版・仮面ライダー響鬼[改]をやってくれると信じています。

ぜひ、ご一読ください。

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