犬と子供はアカンていうたやろ!!

しかしそこを突いてくる白倉。
流石、テレビ的お涙頂戴には慣れているということか。

<続く>
・総評
結構面白かったです。良太郎の一人称だから読みやすいというのもありますが。
一幕目は子供と死別した両親との絆、二幕目は飼い主と犬の絆と、視聴率的にがっぽりな感じの設定なあたり、白倉だなぁというか小慣れているというか。
ちゃんとハナが成人した「ハナ」なあたりが物悲しいw本編も本来だったらそうだったのにね!!
地味~にリーマンショックとかスカイツリーとか、放映当時じゃないネタが盛り込まれていて、作中で5年ぐらいたってるのかなと思ったのですが、本編中の時間?っぽい感じ。
最終的に犬と子供で泣かされる感はありましたが、ちゃんと各イマジンも出番があって良かったと思います。
最終的にジークも出てきてワロタwでもてんこ盛りにはならないのなw
オチはお約束ぐらいのベタベタな人情ものでしたが、人情ものに弱い自分としてはちょっとうるっと来てしまった。犬はアカンやろ!!
しかし結局イマジンとは何ぞやとか侑斗はどうなるのかとか、ハナの存在とか、いろいろな謎はほったらかしてました。カイってなんだったんだとか。
そういう意味では、本編途中のサブストーリーとして楽しむべきなのかな。

・内容は豪華二本立て
基本は魔犬編で、途中酒屋の息子の人情話が入ります。
正直、全編通して一番活躍したのってウラタロスだよねっていう。
あと侑斗が頑張ってた。
「一矢報いる」の「シ」については無理やりすぎてワロタw

・タイムパラドックス
いまだに良くわからんのだけど、結局ハナはもともと存在すべき世界にはもう戻れないってことなんだよな?あと侑斗の将来も存在しない(現時点でのある程度記憶されている状態以上には存在できない?)ってこと?
でもハナが存在する以上パラレルとはいえ良太郎の姉と誰かが結びついてハナにたどり着くんじゃないのか?とも思ってみたり…
まあそのあたりのリンクをぶち壊すのがイマジンなんだろうけど、じゃあ結局イマジンて何よってことで最初に戻る。
本編もよくわかんないままに丸く収められてしまったし、そのあたり映画とか見たらわかるんでしょうか。見てないので何とも言えないのですが…

・時間よ戻れ
ラスト、エイトライナーとか東京ワールドタワーとかの存在を忘れている良太郎のシーンがあり、すり替えられていた過去が戻ったという表現がなされていたのですが、特異点である良太郎は変えられた過去の記憶を失うんですね。
そういえばねーちゃんに子供ができた一件を忘れてたもんな…でもそれだと「あらゆる時の運行に影響を及ぼされない」ことと矛盾しているような…
いまだに特異点の性質が理解できていないので、誰かできればご教授いただけるとありがたいです。


ということで、内容としてはちゃんとしたテレビシリーズ(むしろ映画?)っぽい出来でよかったです。
好きな人には久々の「電王@良太郎」って感じじゃないかと。

しかし私は電王の細部が良くわかってないな…
電王に対する一般の評価と私個人の評価にはだいぶ乖離がありますので、その点含めて感想をご活用ください。