みんなのトラウマ、インペラー死亡回だよー☆

止めて…日曜朝から心を抉ってこないでえええ!!!(当時)
何度見てもインペラー死亡回の鬱っぷりはすごい。
10年後も記憶に残るその印象深さw
実際、当時から語り草でしたけどもw

いけ好かない奴だけど、別に誰を殺してるでもない、死ななくてもいい奴が無情に殺されるってのは割と酷いことなんだよ。
人を殺す=死ぬべきって理由は解るけど、ライダーになる=死ぬべき理由になるっていうのは、ヒーローものを見ているはずの自分にはすごく衝撃的だった。

好演した佐野満の役者さんの仕事ぶりは素晴らしかったな。

<続く>
第43話「英雄は戦う」
第44話「ガラスの幸福」

・優衣失踪
優衣ちゃんが本当の姿に目覚めてしまった…
兄貴と対峙するシーンの目つきがマジすぎて怖いw
この後優衣の正体については語られていくわけだけど、今まで倒したミラモンが勢ぞろいして戦いあってる状態での兄弟の邂逅は、ただものじゃない感じがものすごかった。
そのあとのメイド服が申し訳程度のギャグ要素でワロタw
まあ、このぐらいのギャグパートはさまないと死にそうなぐらい重いからな今回w
蓮が札束にくらいついてるシーンは結構面白いw

・オタク、目が死んでるよ
意外と佐野の人物評が的を射ていた件。
この後、助けた東條に「なぜ英雄になりたいというのか」と聞いた後、「そうすれば、みんなが僕を愛してくれるかもしれない」というセリフに対して「オタクも大変だったんだ」と返すところが佐野の悪いところだったな。
表面的に理解を表すが、その実他人にはまるで興味がないっていう。
受け取る東條もその表面的なやさしさ、つまりは社交辞令的な友情を本物と錯覚(本人は本物だと思っていただろうが)することで、ああいう悲劇が起こったんだよ。
ある意味、佐野は己の八方美人ぶりのせいで死んだ。
でも、傷ついた人間をほおっておけないという常識人ぶりは、佐野のいいところでもあった。
利害が絡むにせよ、単純にそういう行動がとれるって意味では、佐野も死ぬほどの人間じゃなかったってことなんだよな…

・悪食その3
いつもの大泉敷地内?に屋台www
他人の食ってるラーメンをすするなwしかも「うん美味い」的に頷いてんじゃねーよw
ホントしょっちゅう他人のものを食べては満足している浅倉さん。お腹減りすぎィ!
もしかすると、もっとカルシウムを取ってバナナパフェを食べれば涼村暁に…ならねーよなw

・毎度おなじみ、橋です。
フォーゼでめっちゃいい仕事してた印象の場所。こんな時からレギュラーだったのか…(もっと前からかも)
東條は浅倉に追い詰められて逃亡中でも「今日は、ちょっと調子が悪かったかも」と捨て台詞をはけるところが凄いなw
にしても東條にまでおそれられる浅倉って凄い。
絶対的な強者ってことが東條にすらわかるんだろうな。
あの最初の舐めっぷりが嘘のようだ。やはりタガの外れた狂気は恐ろしい…戦い方もフルボッコスタイルだしw
佐野のおべっかに一応付き合ってくれる浅倉さんの優しさwww泣けるwww

・ザムザ「変ッ!身ッ!!」
そんな「変身」なら見たい。
北岡先生は自分が弱くなったことを不安に思って東條に勝負を挑む。
対する東條は戦いを受けるも、結局ボロ負けして敗走。
前々回ぐらいから続く弁護士との因縁が、東條の最後に深くかかわってくる…という意味で、ここで再戦させとくっていうのは実に理に適ってる。
不思議なのは浅倉を見逃した北岡なんだけど、あれは一応、ライダーバトルで始末をつける…という北岡先生の気持ちの表れだったのか、怪我をした人間を追い落とすのは信条にかかわるということか…ある意味、「弱くなった」という象徴的なシーンなのかもね。

・佐野と東條の異常な友情
利害関係絡みではありつつも東條を世話する佐野。
助けてから佐野が社長になるまでの日数が不明なせいで、弁当は2回でよかったのか?wと心配になるw
しかし、まあ普通にしてればいい感じの友情なのよね。
佐野も損得関係なく「オタク、俺がいないとダメみたいだし」というような思いやるセリフがちょっとあったし。
ライダーっていうものが存在しなければ、それなりに友情として成立してた二人なのかもしれないな…

・士郎「クーリングオフ不可」
佐野満「そんなのってないよ!!」
基本ライダーの戦いってドロップアウトできないよなー。
まあそりゃ他人が持ってない力を振りかざすにはそのぐらいの責任(むしろデメリット?)が無いとね。
願いが叶っても、ライダーの力を捨てることはできない。
そうやってジリ貧で他人を利用しようとするけど、結局その他人にやられてしまうという悲劇。
なまじっか生々しく佐野の状況を描いている分、その切羽詰まった状況が理解できて、何とも言えない気分になる。
行きつく先は「死」だってことはわかりきってるのに、因果応報死を食らうほどこいつはワルじゃないよな、って思わせてしまう。
そういう脚本でやっぱり殺す。しかもあっさり殺す。でも死に際はめちゃめちゃ尺を取る。
そういうエゲつなく心を抉ってくる演出や脚本が、10年経っても忘れられないシーンを生み出したんだな…

・先生、素敵です
今回一番役得だったのは北岡さんだなw
お金だけもらって何もしないとかwwwマジクズwww
でもそんな先生が先生らしくて素敵ですwww

・君は大事な人だから…
出たよ、出ちゃったよ超理論。なんなんだよお前の超理論は!とツッコまざるをw
大事な人を犠牲にする=英雄の条件、だからこうなる。このおバカ!
でも、これで殺りきれてない、ってわかったときの絶望感。
人を殺してまで英雄になろうとしたのに、それが不完全だった時のショックは計り知れんのだろう。
つまりは東條は英雄の条件を満たしていない(彼の中で)ということになるからな。
完璧を求めすぎるとこうなるんだろうなぁ。
一応、東條は完璧主義者でもあったのかもしんないね。
完璧な孤高に英雄を見出していたのかもしれん。間違ってるけどね、それ。
あと、見返すと東條の精神的支柱は香川教授を手にかけたころから崩れ出しているのが良くわかる。
香川教授が死ぬ前と死んだあとじゃ、東條の精神面が確実に不安定になってるからなぁ…
王蛇にボロ負けしたことは、戦力面だけじゃなくて、多分精神面もかなり影響してたんだろうな、と推測。

・俺は…幸せになりたかっただけなのに…
ただ欲望のままに流され、その欲望に縛り付けられて命を失った男、佐野満。
その登場回数の少なさとは対照的に、龍騎の本質である「そこに正義は無い、あるのはただ純粋な欲望だけ」を体現したキャラであったともいえる。
ただお金が欲しくて、ただ得た幸せを手放したくなくて、ただ生き延びたくて…
そんな彼の苦境はライダーバトル以外の要因で取り払われた。
しかし活路のはずだったライダーバトルが彼を死に追いやる、という皮肉。
一般市民がたまたまライダーになって、その力に殺されるという話はあまりにも残酷だ。
佐野満は嫌な奴だったが、死ぬほどの男ではないという点がそれに拍車をかける。
彼の死亡シーンは、「幸せになりたい」という万人が願う普通の願いが、ライダーという異形の力によって踏みにじられるというシンプルなシーンである。
そのシーンが視聴者に伝えることは、「異形の力は正義ではない」というあまりにも単純で、残酷で、強力なメッセージなのだ。
龍騎という作品内での一般論の「正義」は「無力な人々を襲うミラーモンスターから人々を守るライダー」という一点のみ。
ライダーが互いに戦う理由はどれもが善でもあり悪でもある。
真司の戦う理由も、手塚や優衣にとっては善だが、蓮や北岡、神崎にとっては悪となりうる。
相対的にしか正義は成立しない、異形の力は身を滅ぼすことにもなりうる、という、忘れかけていた根底の部分を思い返させてくれるという点で、インペラーの死は印象深いのだろう。
異形の力に「正義」が付属するのではない。
「正義」を為すのは、異形の力ではなくそれを使う人の心なのだと…

小難しく言ったけど、ウィザードで輪島のおっちゃんが似たようなことを言っていた。
力は使うものの覚悟で決まる。至言だな。

・ラストシーンは
無音であの生活感のある部屋を映す。
鳥も鳴かない。主のいない、生活感のある部屋は、もう何も物音がしない…
雨の中、泥にまみれながら鏡に向かって「生きたい」と叫びながら死んでいった佐野の姿は、今も目に焼き付いている。
佐野の「死」を実に象徴的にあらわしたシーンで、鳥も無意味なわけじゃなく、ほんとにすごいシーンだなと思う。
余韻を殺さない、むしろ活かすあの部屋のカットは、石田監督の本気を感じました。

・余談
なんていうか、やっぱ「人の死」って軽軽に扱うべきじゃないものだよなって思う。
ライダーが死ぬということは、間接的にであれ殺人者がいるということ。
でも殺した方にも正義があり、納得がいけば視聴者は嫌悪感を抱かない。もしくは殺人する側が絶対的な悪であれば、視聴者はその悪に対抗するライダーを正義とみなせる。
浅倉は絶対的な悪でもあり、物語を進めるための殺人請負人でもあった。
龍騎はそういう役割分担がきちんとできているから人の死を扱っても理解ができた。
でもそういうことがちゃんとできないんなら、やるべきじゃないよなって思うんだよね…
キャラクターも生きてるんだし、不必要に殺される必要はないと思う。
それはあまりにも、神の視点での横暴なような気がするんだよね。
まあ井上は仕掛けのために殺すこともあるけどw
でもそれでも、ちゃんと演出があって納得できるから、私はまあいいかって思ってんだけどね。


ということで、ある意味伝説?!のインペラー回は終了!
いろいろ考えさせられる話だった…

これから(すでに?)退場ラッシュですが、「タイガは英雄」楽しみです。

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