星獣戦隊ギンガマン、完!!
彼らの戦いは確かに伝説だった…

涙なくしては観られない、彼らの熱い星を護る心が伝わってくる最終回でした。
王道を貫き通した作品で、やっぱり見直しても面白かった!
見直せて良かった。その一言だな!

<続く>

・第49話「奇跡の山」
・第50話「明日の伝説」
モークを失った悲しみに浸る間もなく、戦いは「はじまりの場所」へ…
こういうの、お約束だけど最高に熱い!
始まりの場所でもある雄叫び山で決着という、最初から計算しつくされていた展開には胸が熱くなるばかりだ。

バルバンはもうゼイハブとバットバスとシェリンダぐらいしかいないのかな(もちろんヤートットはいるんだろうけど)
我慢の限界でキレ気味の船長に対して、バットバスが丁寧語を使っていたのが印象的だった。
右腕とはいえ船長には絶対服従というのが良くわかる。
右腕だったからこそ、結果を出せない相手に対して非情なゼイハブの性格を知り尽くしてるから、こういう態度になるのかもしんないな。

シェリンダに刺され、瀕死の重傷を負ったブクラテス。
ブクラテスが「砕け」と言っていたのは自分の星の命だったのか…知らなかった。大事にしていたのはそのせいだったのね。
「復讐のために何もかもを捨てる必要はない」
そういったヒュウガの言葉に、ブクラテスは何を感じたのだろう。
最初は姪を殺され、捨てられた恨みでゼイハブを倒そうとヒュウガを利用していたブクラテス。
ヒュウガと共に過ごすうち、いつからか復讐という動機よりも、打倒ゼイハブという目的の方が大きくなっていったのかもしれない。
だからこそ、星を護るためという動機のまったく違うヒュウガと、微妙な仲間意識が持てたんじゃないかな…
最期の最期、ブクラテスは自分の願いをヒュウガに託して自決を選んだ。
それが彼なりのけじめのつけ方だったんだろう…
嫌な奴だったけど、最期は立派だった。ブクラテス、安らかに眠れ…

雄叫び山は風穴によって山が文字通り雄たけびを上げる仕組みが存在した!
この雄たけびは魔獣の鳴き声に似てるのかな?だから魔獣が仲間に誘われるように寄ってくるのかも。
冷静に考えれば3000年前の先人たちの培ったものが今に活きているんだな。
EDの「今日という日は明日の伝説」というのは、リョウマ達の戦いだけじゃなく、バルバンの攻撃を防いだ先人たちのことも思い起こされる歌詞だね。
3000年前の「今日」が今では伝説となり、リョウマ達の「今日」を救うんだもんな。

飛ばされそうになったリョウマをヒュウガが救いに来るシーン、ちゃんと持ってたロープを利用しててすごい納得できる絵面だった。こういう細かいところも配慮されてるのが流石だ。
手段は違えど二人とも星を守るために戦ってたから、やっと一緒に戦える状況になって本当に良かった。
しかし、やっとみんなの元に戻ってきたのにそんな感動もそっちのけで戦いが進んでいくんだよな。厳しい。

シェリンダとハヤテの戦いにもやっと終止符が。
「貴様をひざまづかせてやる!」というシェリンダは、完全にヤンデレの域に入ってるw
鞘を捨て、捨て身の覚悟で迫るシェリンダの気迫もさることながら、攻撃を受けても身じろぐことなく敵を切るハヤテの気迫の方が勝っていたということか…
ハヤテの一撃を受けながらも、負けを認めず斬りつけてきたシェリンダの姿は、どこか哀れさすら感じさせる。
最後の一撃にハヤテが反撃しなかったのは、せめてもの情けというやつかな。
最期の最期、ハヤテに勝ったと満足して死ねたシェリンダは、果たして幸せだったのだろうか…?
流石のゼイハブ船長もシェリンダの死はショックだったみたい。
船長にとって、シェリンダは愛人というより娘みたいな存在だったのかな…今となってはわからんが。
城を出す時にフォーカスされたシェリンダの剣が印象的だったな。

バットバス喰われたー!!!
誘われた魔獣がまさかのもぐもぐ。ヒィイィィィ!!
バットバス自身はかなりの強敵でギンガマンの大きな壁になりそうだったのに、まさか魔獣に喰われるなんて…
気の毒で情けない最期だったけど、やりたい放題やってきた悪者の最後としては妥当なのかもね。
しかし、せっかくの全アースをぶつけた攻撃も効かず。成長途中だったから?
ヒカルの「やったか!?」に「それアカーン!」てついツッコんでしまった。
やったか→やってないフラグの成立度は9割を超えているというのに!w

地球魔獣がとうとう成長!キモッ!
私うっかりダイタニクスの流用だとばかり思ってました(ボディはそうかもしれんが)
あの顔のままデカくなっちゃったよ!
「山を…喰ってる…」(EVA風)の時の口の開き方キモ過ぎワロタw
確かにコイツならダイタニクスよりも大食いかもしれない。
ダイタニクスよりも強そうだから、星が豊かであればあるほど、汚す資源量が多ければ多いほど、魔獣というのは強くなるのかもしんないね。

魔獣を燃やし尽くすためにアースを限界まで引き出すリョウマに、4人が協力する展開は熱かった。
普段は一人きりのコックピットだから、より一層胸が熱くなる。
ギガライノス、ギガフェニックスも協力しての最後の一撃、まさに星を守るギンガマンたちの、そして星獣たちの戦いのクライマックスにふさわしかった。
ギガバイタスは遠くで念を送ってたんだよ!言わせんな恥ずかしい←

ギンガマンを応援するために戦場に赴く晴彦さんと勇太カッコE!
頼りなくて情けなく思える晴彦さんだけど、こういう時に行動できる力があるってのはやっぱすごい。
勇太も、ゼイハブ船長におそれず声援を送ったのは立派だった。
最後にゴウキを勇気づけた鈴子先生もそうなんだけど、ギンガマンはわきを固めるキャラクターも凄くよかったんだなと思わされるな。

アースを失ったヒュウガに「アースは兄さんの中にあるよ」と諭すリョウマ。
「星を護る力」がアースなら、星を護ろうとする心がある限り、アースは失われることはない…
自分を信じれば、自分の中にある大きなアースを呼び覚ますことが出来る。
第一話でヒュウガがリョウマに語った言葉を、今度はリョウマがヒュウガに語る…
リョウマの成長と第一話からの時間の経過に思わず涙腺決壊だった。
あの兄さんについて回ってたリョウマが、ここまで成長するなんて…

戦いの中で、二人にはものすごく変化があったと思う。
兄の後を歩く自信の無かった弟・リョウマは、ギンガマンとなり戦い続け、戦士として立派に成長した。
戦士として認められていた兄・ヒュウガは、アースを失い苦難を与えられながらも星を護ることを諦めなかった。
後半、二人は別れ別れになっていた時間が長かったけど、「星を護る」というただ一つの想いでつながっていた。
その二人が、星を護る力で「星の命」を砕く。
今までは全く違う方法でバルバンを倒すと決めていた二人が、ここにきて同じ方法で敵に立ち向かう。
そのカタルシスもさることながら、二人の星を護りたいと願う力に星の命が呼応して悪を挫くという、これ以上ない最高の展開だったな…
ナイトアックスで傷つけた場所が引き金になっているというのも、ブクラテスの執念が報われたようで良かったし。
そこから先の最後の戦いは、有無を言わさぬ連携攻撃できれいにまとめたのもまた素晴らしかった。

そして、ギンガの森が復活…
モークも帰ってきて、何もかもが幸せな時を刻みだした。
叫んで駆けだしたリョウマ達の姿は、もう涙で見えない。
ミハルと再会できたハヤテの幸せそうな姿や、鈴子先生とギンガの森を歩くゴウキ、いつも通りのサヤとヒカルを見守るヒュウガ、そして、晴彦さんや勇太に銀河の森を紹介するリョウマ。
彼らの姿は、一年間背負ってきた大きな使命を果たしたからこそ見れたものなんだなと思うと同時に、もう彼らの戦いを見ることが出来ないのかと思うとまた悲しくなる。
リョウマに「もう毎日会えなくなるね」っていった勇太と同じ気持ちになってたところに、「俺たちはいつでもここにいるよ」っていうリョウマの笑顔にまた涙腺が…
物語は終わってしまうけど、リョウマ達はずっとここにいる。
一年という短いようで長い時間を共に過ごした視聴者への、リョウマ達の答えなんだろうなと思うと胸が熱くなりました。
星を護るために必死に戦い続けた彼らの雄姿を、私は忘れないでしょう。


10年以上前に見た曖昧な記憶しかありませんでしたが、心の中に残されていた印象は間違っていないと確信できた再視聴でした。
文句なく王道、文句なくヒーローで、時にはコメディ、時にはラブストーリーと様々なストーリーでとても楽しく見ることが出来ました。

ありがとうギンガマン!その雄姿を忘れない!
そしてまたいつか、彼らの意志を継ぐ者たちの物語が見られることを祈って…

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