殿カッコいいよ殿。
でも個人的にはじい一押しかな!!

ということで見始めた忘備録程度にざっくりと。
大体1クールごと位でまとめられたらいいなーと思っています。

<続く>

・OPがどうしても覚えられない
「チャンチャンバラチャンバラ~」からのタイトルコール後の変調についていけなくて、いつも「チャンチャンバラチャンバラ~」のあとにエンディングを歌ってしまう私…なぜだ。
OPのキャッチーさはすごい好きなんですけど、やけに歌いづらいなと思いました。
でもそこの変調を乗り越えたらあとは歌えますがw

・玩具展開
ショドーフォンがカッコよすぎてマジ欲しい。
あの変形たまらんすこ。やっりてええええええ!!!
「携帯が筆になる」という、どこからその発想が出てきたのか理解できないアイデアを凄く評価しています。
これは放送当時からでしたが、改めてみて秘伝ディスクのギミックもすごいなと感心しました。
面白いですよね、あの鏡のギミック。ちゃんと刀の鍔にもなってるし。
折神たちの形も可愛らしいです。
でもなんでカメ…?とは思いましたがw(玄武だから?)

・既視感
1クール目の何話か、微妙に見てた記憶あるな…と思ったのは、多分当時ディケイドの冒頭を見てたからだと思います。
リイマジのとは知らず、オリキャスが出てくるのを楽しみにしていた当時…でも見直してから再評価したので無問題w
既視感を感じたのはヘッドチェンジですかね。オーレンジャーのギミックを折神で利用してるんですね~。
しかし、分離パーツじゃないからすっごい重そうだなあの頭、って思いますw

・構成について
ゲストができる限り少ない構成最高やな!!
1~12話の全体的な構成はかなり好みでした。
基本的に「殿と家臣」という時代錯誤な代物をメインに据えているだけあり、外界との接触が極端に少ないなという印象です。
カジキ折神回で登場したゲストも、志葉家を膨らませるキャラでしたし、きちんと外界との接触が少ない理由も千明の回で描かれましたし、「時代錯誤」な設定を逆に強みとして利用する構成だなと思います。
世界観に広がりがない代わりに、キャラクターの掘り下げに時間を割いている。
メインキャラクターに魅力を持たせる方法として、私はこういう構成は好きです。
主人公たちを取り巻く環境にも、全体的に説得力を持たせる努力がなされていて、違和感なく世界観を受け入れられるようになっていると感じました。上手い。

余談:
これと真逆で失敗した部分があるのはウィザードだと思っているのですが(好きだけど)、敵の性質上仕方ない部分があるんですよね。
ウィザードは「敵が特定の人間を襲うのを防ぐ」というのが基本の流れだったので、ゲスト必須の展開になっていました。
(シンケンはもっと広い範囲=敵の脅威から人々を守る、だからゲストもピックアップ不要)
それゆえ、メインキャラ意外にゲストもピックアップする必要があり、メインキャラを十分に深められないという展開になったのではないかと感じていました。
ゲスト必須だからキャラを深められないというのは本当に本気と書いてマジで甘えだと思うのですが、そこが足を引っ張ったというのは感じます。
同じPだから余計でしょうか…もっとキャラを深めてほしかった…といまだにそこが残念です。

・注目キャラ
実は流ノ介みたいな真面目系素直(真面目バカ自覚なし)なキャラは好きです。
絶対近くにいたらウザいけど、なんだかんだで頼れるいい奴じゃないか、と好印象。近所のお兄ちゃんにいてほしいタイプですね。
ちゃんとポジションと実力が見合ってるのもいいです。
あとたぶん彼をいいなぁと思うのは、憧れがあるんですよね。
信頼できる人を得て、その人のために働けるという喜びを流ノ介は感じられてて、それが羨ましくてしょうがないです。
私もできれば殿みたいな信頼できる人につき従っていきたいという願望があるので、流ノ介の存在はある種の理想の体現者として、心に響くものがあるのかもしれません。

殿のツンデレっぷりは「人気が出ないはずがない」と直感しました。
靖子ならではな、ウケの良さそうなキャラだ…というのが第一印象です。
ツンツンしてるけど、時折見せる人のよさそうな表情が、役者本人の良さを引き出しててイイですね!
ごくごくフツーの青年だというシーンが少ないけど、そこがまたいい。
1クール目ではまだまだ謎めいてる殿ですが、今後の活躍に期待せざるを得ません。
ついでに私は、この作品の影響でいまだに松坂桃李を「殿」って呼んでます。殿カッコいいよ殿。

物語りを引き締める、というか説得力を持たせているのはじいですね。
流石に貫禄があって、時代劇然とした演技も設定にマッチしててすごくいいです。
まだ若い侍たちを陰ながらけん引していくベテランの存在が、物語りに深みを与えているなというのを感じました。
「馬は腰にくる」ってバイクぶっ飛ばしてたり、エンディングでギターをかき鳴らすギャップもいいですねw
カッコよすぎる…じい、家に一人欲しい。

十臓は最初の印象が「スーツデザインと声合ってねぇ!!」でした。
海堂(唐橋さん)だというのは知ってたんですけど、スーツのイメージから、ウルザード並みの低音ボイスかと…
ただ、人間体を見てからスーツを見ると納得しましたがw

・展開について
まず一人一人、そして互いの関係性を深めていく展開は良かったですね。
全員がマイナスの面を持っていて、それを補いながら関係を深めるという点がよかったです。
千明は「粋がってるけど出来ない子、侍から一番遠い発想を持つ」
ことはは「自己評価が低く、意図せず卑屈になる」
茉子は「冷静だが素直になれない一面を持つ」
流ノ介は「頭が固く臨機応変に対応できない」
丈留は「殿という責任の重さから他人に心を開くことができない」
マイナス面ではこういうところが印象的だったんですが、これらをひとつずつ消化していくことがカタルシスにつながり、キャラクターに親近感を持たせる要因になっていたと思います。
マイナスをプラスに転化する場面では、関わるキャラクターのプラス面や意外性が目立つのも上手かったですね。
12話で「殿と家臣」という、一風変わった関係をきちんと消化したというのも良かったなと思いました。
今まで見知らぬ「家臣」を戦いに引き込むことを拒んでいた「殿」。
彼が感じていた負い目を吹っ切れたのは、家臣たちからの「信頼」だったいうのを、完全なる敗北から勝利へのプロセスで描き切っていたのがよかったです。
主従関係とはいえ、その根底にあるのは仲間の絆、「信頼」であるというのが、現代の侍なんだよという提示も洒落てましたね。
ちゃんと他の戦隊モノで描かれている内容ともブレず、かといって侍戦隊の良さも失わない落としどころでした。

・笑ったところ
テンクウシンケンオー、まさかの企画書現場で通過www
企画書を見ながらの合体は、戦隊史上初めてなのでは…!w
ここで初めて殿に「見直した」って言われてる流ノ介の気の毒さも相まって、いい合体でした。
実況したかったw盛り上がったろうなw


とまあ結構べた褒めな感じで1クール見終わりました。面白いです。
スーツのダサさも気にならないですNE!!英語な個別武器の名前は気になったけどw
戦闘パートは剣捌きがカッコいいので許した。

話を広げすぎない分、粗も目立たず上手いなぁというのが一番の感想かも。
既に視聴済の宇都宮P×小林靖子の作品といえばトッキュウジャーですが、それとも比較しつつ見ていけたらいいなと思います。