各キャラの描写も関係作りも済み、最期の1クールに向けての深掘り回が目立った3クール目。
シンケン覇王の登場は笑いが止まらなかったw
流さんロボ合体で活躍しすぎだろwでもそんな流さんが好きwww

殿が「お化け屋敷怖い」っての凄くよくわかる。
私もそうだよ…幼少期のトラウマが未だ克服できない。
一気に殿を身近に感じましたwそこでかよw
しかし、あの回で明かされなかった千明の苦手なものって一体何だったのだろう…

<続く>

・個別に深掘り
茉子の深掘り回があったり、千明とことはの成長を感じさせる回があったり、個別にキャラの深掘りに力を入れつつも、新しい敵の存在や追加キャラにも時間を割いてて頑張ってる3クール目。
千明の活躍がなかなか目覚ましくて喜ばしい限り。一番侍に遠い存在ってことを逆手にとった展開だったりして、いいなあと思いました。
茉子は一歩引いた雰囲気の理由が解り、もっと身近に感じることができるようになったし、いいことですね。
流さんは流さんでけじめをつけれたし、こういうのが殿の成長に間接的に関わってるってのが良かったです。
彦馬さんのフォローもきちんとあって、「ああ、侍ってのはいろんなものを守るために、耐え忍ぶ美学があるんだなあ」と思わされました。
殿がちょいちょい普通の青年みたいな一面をのぞかせるのがまた萌えポイントですね!
新キャラであるアクマロの厭らしさも満点でなかなかの見応え。
なんで麻呂系キャラは丁寧語&腹黒固定なんだろうなーと、アクマロとウラ@ガオレンを見ながら思ってました。
喋りが京言葉なのはなかなかいいキャラ付けですよね。嫌味な感じむっちゃ出ててw

・新ロボ登場
胸に「侍」の一文字を抱く、姿は提灯岡っ引き、されど心は侍道。
人の心の暗闇照らす、そいつの名前はダイゴヨウ!
…とまぁなかなかにキャラの濃いファンシーマスコット枠のキャラ。
寿司の恐怖に打ち勝てない源太クソワロタw食べたら治る荒療治w
でもそんな恐怖のなかでダイゴヨウを開発する源太さんマジ天才。
ダイゴヨウとケンカ→仲直りの話の殿様ハブり合体が面白くて笑ったw
空を飛ぶ獅子折神のシュールさ半端ねぇwww
登場の一番最後で「岡っ引きは侍じゃないぞ」ってツッコむ流ノ介のドSっぷりに笑ってしまったw確かになw
しかし、産まれて間無しで寿司の握り方に文句を言うダイゴヨウって一体…w
でも、源太もあの寿司の握り方なら多少耳を貸すべきじゃないのかな、と思ったりw
話周りもすごくコミカルなキャラですが、ただの飾りにならないで、ちゃんとちょいちょい活躍してるのはいいことですね。

・恐竜ディスク
本編を見てから映画だったので「クサレ外道ってなんやねん」って思ってました。
映画連動は結構あるけど、シンケンは割とがっつり連動だったんですね。
見てなくても何となくわかる仕様にはなってましたが、何の説明もないところは映画のOPを彷彿させましたw
恐竜ディスクの使用には「予算」という、あまりにも高い壁が立ちふさがっているのだ…!

・泣ける家族話
牛折神回良かったね!!泣ける…
祖父、父、息子と受け継がれていく牛折神への挑戦が、最終的に三人の力で実るところが良かったです。
販促に意味をひとつずつ持たせるのが上手くていいよね。
ポンポン新しいおもちゃ出されるだけじゃ、こっちとしては買う気にならないんだよな…
最近はライダーがその傾向が激しくて萎える。戦隊はまだ(ニンニンですら微妙に)頑張ってるが。
なので、こういう販促と成長と絆をうまくからませた話はとても好きです。
でもそのあと、猛牛大王の角の間にディスクで大砲でつい笑ってしまったw
そこかよw予想外www

・受け継ぐということ
シンケンジャーという作品に対して好印象を持つ理由が、牛折神回を見てなんとなくわかった気がしました。
シンケンジャーで描かれていることに、先祖から受け継がれている「使命」に対してどう向き合うかってことが一つあると思うのですが、シンケンジャーは身近な親から受け継いだもの、長年の戦いをしてきた先祖から受け継いできたもの、その二つを描いているからいいんだと思います。
親から受け継ぐという身近さは本人たちの動機の強さにもつながりますし、先祖から受け継ぐものはその使命の重さを感じさせます。
どちらかではないからこそ、彼らの戦いが長く続いてきたものなんだという実感が持てます。
そして、その受け継ぐものに対して、まずは受け入れる、疑問を持つ、自分自身で解答を出すという3ステップをきちんと描いているから、ただの優位な血脈の話に終始しない、という点がいいですね。
先祖代々受け継がれてきた特殊な家系や血筋の話はたくさんありますが、それから受けるメリットを強調している作品は多いように感じます。
対して、シンケンジャーは受け継いだ家系がそもそも現代社会にはそぐわないデメリットの部分であり、他者より優れた能力があるが故に、自らの意思とは異なりその使命に従わざるを得ないのですが、そのデメリットの中で自分を成長させていく、そしてそのデメリットをプラスに変えていく姿というのに感動を覚えるのかなと思いました。
「侍」という現代にはない枠組みを、上手く消化しているなぁというのはいつも感心する部分ですね。

・やとわれ外道
2か月分ぐらいぼけーっとしてた十臓さん、一歩間違えれば(間違えなくても?)ただのドMの変態みたいな台詞を…w
希死念慮(と言っていいのかわからないが)に取りつかれてる存在は、やはり危なっかしくて見てられないな。
薄皮太夫とは少し執着の仕方が違うようにも思うけど、外道となって堕ちた人間には、辛い道しか残されていないことを感じさせる。
しかし、このクールはあまり活躍してないね。相棒の裏正もないし。
ラスト1クールで活躍してくれるのが楽しみだ!

・シンケン覇王
全部乗せ合体キター!!!台座www酷過ぎてしばらく笑ったwwwどこのフィギュア台だよwww
歌舞伎公演で沈んでいた流さんが復帰直後に「出来ますって!(無責任)」というぶっつけ本番で仕上げた全部合体。うーん凄い。
必殺技がまるでタイムレンジャーのようだと思ったけど、十一折神しか出てきてないのよね。恐竜が合体できたら12だったのに。
使い勝手は悪いのか、あまり出てこれないとは…アクション出来ないから仕方ないな!
牛の方はバズーカで活躍してるというのに、使いやすさの問題か―――!

・3クール総括
いい話が多かった。本人の内面に関わったり、家族が関わる話が多かったからかな?
シンケンは「未熟組=千明・ことは」と「熟練組=流ノ介・茉子」と区別されてて、未熟組は技術面、精神面共に成長する回を設けていて、それが前半の1~2クールに集中していた印象がありました。
それらの総括となるのが3クール目であり、具体的にはことはと源太、千明と流ノ介といった人とのかかわり方で成長した彼らの強さが表現されていた気がします。
一方の熟練組は技術面での成長回はない代わりに、既に持っている精神的強さを活かした回が前半で目立っていたように思います。
3クール目になり、熟練組の抱えているマイナス面に踏み込んだことで、マイナスをプラスに変える精神的成長が表現されたのは良かったなと思いました。
シンケンジャーは各個人の持つ性質に合わせて、ちゃんと段階を踏んだ成長話を入れ込んでくるのが、構成として上手いですね。
源太は既に登場時点で完成されているため、成長ではなく完成された関係性を一度壊す存在として活躍しているなと思います。
彼を通すことで、他のメンバーが成長するきっかけにもなってるんですよね。
源太がある種の引き金として存在できているのも、話がまとまりやすくなる要因なのかもしれません。


そしていよいよクライマックスのラスト1クール!
ここからの展開が楽しみだな~。クリスマスが来ると「残り1クールか…」ってしみじみした気分になるよね。
個人的にシンケンは内容もさることながら、構成の妙が素晴らしいと感じているので、今後の展開にぜひとも注目していきたいところです。

それにしても源太のカレーが食べてみたい…いいじゃない、寿司屋とカレー屋の二足のわらじで!(本編をまるで無視した感想)