ズバッと個人評。
でもあんまり総括になってない感想もちらほら…かもしれない。
割と辛辣でも、私自身がそう思ってるってだけなので、実際の作品の出来不出来には関わりません。
そこんところよろしく。
(荒れたらやだなという保険。慣れてるからいいけど)

<続く>



・仮面ライダークウガ
記念すべき平成ライダー一作目。でも最後に見た。
「何となく暗そう」というイメージが先行して、あまり観る気が起きなかった。
ドラマ性はすごく高かったが、販促番組というテイは為していなかった気がする。高寺イダーだなという印象。
でも、だからこそ大人たちに受け入れられたんだと思う。
下手な刑事ドラマよりも刑事ドラマしていて、見ごたえは十分だった。
ここでの刑事たちの活躍が、アギトにつながったかと思うと感慨深い。
ただ、コアなファンには深掘り出来る完成度の高い作品だったが、ライトなファンには映像だけでは補完できない部分も多く、もやもやするところが残った。
「現実に仮面ライダーが存在したらどうなるのか」を大真面目にできる限り嘘をつかずに作ろうという姿勢は評価できる。
ただエンタメには多少の嘘は必要じゃないかな、とも思ったり。
いい意味でも悪い意味でも、五代雄介のような主人公は今後出てくることはないだろう。

・仮面ライダーアギト
井上敏樹大活躍。当時見ていたが、ラストのさそり座関連は見直してからやっと必要性が分かった。
世間では「地味」と評されることが多いが、白倉×井上コンビの良さが最大限に出ている作品だったと思う。いい意味で期待を裏切ってた。
ミステリー調で描かれた内容は引きが強かったし、テーマが超能力や神対人といったオーソドックスなものだったため、その分人間ドラマに時間がさけていたのが一番良かったところ。
今では普通の複数人ライダーに初チャレンジした作品だが、3人のキャラクターばかりか関わる人々もしっかり描けている人間ドラマだった。
あと、このころまでの無言の戦闘はカッコいい。
「シャンゼリオンのリベンジ」と言われたら、そうとしか思えないところが難点か。
アギトで出てきた名前が555でも使いまわされてる(『マサト』『アキ』など)のは、単に考えるのが面倒だったから?

・仮面ライダー龍騎
やはり名作。ライダーと怪人の発生範囲も納得のいく設定であり、多少の矛盾や設定ミスをドラマでカバーできていて、当時ものすごくハマった作品だった。
その分最終回の虚脱感は凄く、アレでよかったかといわれると何とも言えない。いまだに最終回の感想書いてないし。
「死」を扱う作品としてエンタメ性もメッセージ性も高く、「ライダーバトル」という意外性だけでの勝負ではないところが良かった。
「パラレル」という時間軸を持ち込んだことで、その後の作品への影響も大きかったように思う。
どのキャラクターにも感情移入ができる作劇は見事。浅倉は私も一番好きなキャラだったが、今じゃきっとできないんだろうな。
キャラクターが生きていれば物語はついてくるというのは、龍騎を見ればよくわかる。
ただし13人という数字を本編中で消化できなかった点はマイナスだった。
正直、歴代ライダー中、一番人間らしい「いい奴」は真司だと思う。

・仮面ライダー555
テーマ、内容含めて言うと一番好きかも。仮題のセンスが素晴らしい。
やっぱり井上敏樹は凄いよなって思わされるのと同時に、当時の自由さ(規制のゆるさ)が羨ましくなる。
2度3度見なおして、大人になってから見て、さらに本当の面白さがわかる作品だと思う。少々の矛盾や設定の粗はライブ感で突き抜けろ。
衝撃的なギミックは仮面ライダーならば当然の結果ではあるが、前作の「主人公が最終話前に死ぬ」を超える「主人公、最初から死んでた」というネタにしたのは凄かった。
どのキャラクターも作中で「生きている」事を実感できるが、両極端なキャラメイクに賛否があるのは納得。
見ていた当時の内容を忘れても、「草加雅人」は忘れなかったというのがそれを表している。だが、そこも含めて面白い。
井上が一番好き勝手してる(販促してない)作品って印象。
でもその方が販売実績はあったんだから皮肉だ。

・仮面ライダー剣
放映当時と再視聴後の印象が180度変わった作品。放送当時、もずく風呂ぐらいで切った自分が悔やまれる。
こんなに胸に切なく迫る作品だとは思っていなかった。
役者の成長が作中人物の成長に比例していたのが顕著だった気がする。あと剣崎のはかない笑顔が良かった。
後半(會川脚本)が評価されがちだが、前半もやや展開が緩慢ではあるがきちんとした作りだったと思う。悪くはない。でも睦月の改心絡みは長すぎると思う。
最終的に神=モノリスへの反抗という、結果アギトと同じ解答を出したが、そこに犠牲を伴うというビターエンドが印象深かった。
ネタ的にも豊富で、シリアスとしてもネタとしても楽しめるのは、キャストの持つ独特の雰囲気ゆえだろう。
ネタも豊富だったが、それだけではなく愛される価値がこの作品にはあるなと見返して感じた一作だった。

・仮面ライダー響鬼
こだわれば面白くなるというもんじゃないことを教えてくれる。
「こだわり」と「商業主義」、「エンターテイメント」と「メッセージ性」など、色々と兼ね合いが出来てなかった作品だった。
前半の明日夢の扱いの失敗がすべての始まりか…ヒビキと明日夢、二人の物語がまったく独立してしまった時点で、『響鬼』という物語はちぐはぐになってしまったのだと思う。
辛辣な評価だが、個人的には「失敗作だと思うが好き」の部類。見るべき部分は多く、愛すべき作品だと思う。だからこそ惜しい。
和風のテイストや世界観、設定などは実に良かったので、色々と途中で雰囲気が変わったのは本当に残念だった。装甲はいいけど武器がねぇ…
井上チェンジ後の30話からの評価は真っ二つだが、私はアレをああやってまとめた井上を評価する。
桐谷は荒療治だが、少なくとも明日夢というキャラクターを活かしたことが評価されるべき点ではないか。
映画の歌舞鬼さんは本当に良いキャラだった。井上キャラと言われればそれまでだが。

・仮面ライダーカブト
話は酷い。後付けも酷い。でもキャラクターは面白い。
総合的に見て「まあ許せる」と評価せざる得ない。
話の内容よりキャラの印象が残るという点では、ある意味成功してるのか?
要素は555に似ているが、最終的にマイノリティとマジョリティの争いを描いたことは個人的に評価している。
ライダーの演出はカッコいいが、予算?体力的?に尻すぼみになったのは残念としか言いようがなかった。クロックアップにデメリットがないのに、使わないところも設定の穴。
キャラクターの勢いで引っ張れる説得力(主に顔で)のあるキャストだったのは良かった。
いろんな意味で「ドウシテコウナッタ」ではあるが、色々どうしようもなかったという背景を勘案すると、割を食ってる作品だと思う。
でもやっぱ天道とか地獄兄弟の存在感は凄くて好きだな。カッシス()

・仮面ライダー電王
映画&客演乱発と主人公乗っ取りが許せなくて、いまだに微妙。
私は仮面ライダーに変身するのは「人間」じゃないと意味がないと思ってるので。
良太郎がモモタロスたちをまとめてた頃の本編は結構よかったけど、その後の映画展開は個人的にはないと思う。
個人的に世論とは真逆の評価の作品かもしれない。
実際に最終回で何ら謎の解決をしないで放り投げた時点で、評価の対象外だと思うのだが…
個々のエピソードやキャラクター、ストーリーの大きな流れは面白いものの、「仮面ライダー」かといわれるとむしろ「イマジンズ」だったという作品だと思う。色々テコらざるを得ない事情も勘案してもやっぱり微妙。
佐藤健の演技は本当に凄かった。だからこそ憑依状態は声優ではなく、佐藤健本人に演じさせるべきだった。理解に苦しむ演出だったが…
「商業主義」と「エンタメ」に走りすぎて道を間違えた感があるが、私がひねくれているだけかもしれない。
ついでにこの辺から白倉は絶望してタヒんでファントムになったと思う。ドウシテコウナッタ

・仮面ライダーキバ
世論は真っ二つだが私は高評価組。スーツも必殺技も音楽もよかった。
何と言っても音也と753は素晴らしい。あとダークネスムーンブレイクが本当にカッコいい。
ストーリーも、過去と現代、二つを描くという取り組みは斬新だった。
不倫や略奪愛など確かにどうなんだと思う描写も多かったが、キャラクターに感情移入できるか否かが評価の分水嶺だと思われる。私は音也のことが本当にガチで好きだけどな!あと753は315です。
玩具と販促(本編)の内容がかみ合わない最悪のコンビネーションであり、ともすればストーリーは555ルート一直線な内容だったが、なんだかんだでみんな死ななくて良かったと思う。大牙兄さんは幸せになればいいのに…
ただ、井上らしい死をもって償う贖罪が無かったのは(一応それなりにはしてたけど)、違和感があった。
問題点は多々あったが、今思えばプロデューサーに恵まれなかった作品なのだろう。違うPでホントの「キバ」を見たかった。気の毒に。

・仮面ライダーディケイド
リ・イマジのままのディケイドが見たかった…永遠にこの思いは消えまい。おのれ白倉。
でも個人的には米村ディケイド&ディエンドも嫌いじゃないので複雑な心境。
海東の描写は米村が完成させたようなもんなので評価するしかない。
話の内容はあって無いような、っていうかいつまでも完成しないというある種ズルい作品という印象がある。
ちなみに「一番好きな作品は?」と聞かれても名前は上がらないが、「一番好きなライダーは?」と言われると多分「ディケイド」って答えてしまう、そんな評価である。
ただ「ネガ以降クソ」という評価をされても全く怒りは湧かない。そこは世論がまっとうな意見だとしか言いようがない。
放送枠をずらすための「つなぎ」の作品でありながら、与えた影響は計り知れなかった。おかげで大戦映画の常連に…どうかとは思うけど、本人がほぼ出演しているというのは素晴らしいことだ。
ちなみにネットムービーは一番の名作。これはゆるぎない。

・仮面ライダーW
玩具のメモリの完成度の高さに感動する。玩具との連動が非常にうまくいった印象。
ストーリーも無理のない二話完結になっていたこと、風都というエリアを限定したスケールの小ささを逆手に取った物語作りを徹底したことが高評価につながっているような気がする。
キャッチーな設定や世界観、キャラの濃さ、小ネタの多さ、色々と充実していたため、ライトなファンでも取っつきやすく、すぐに楽しめる面白さがあると思う。
物語作りの基本をしっかり押さえていて、コメディ有シリアス有、またスピンオフでの物語の広がりもあり、楽しめる作品だった。
でもちょっと漫画チックすぎる点、テラー周辺の説得力はやや疑問や違和感が残った。あと最終回まで「依頼がないと動かない」という翔太郎の立ち位置は、確かに指摘されると微妙なのかもしれない。
が、全体的に出来のいい楽しめる作品だと思う。
なんといってもヒロインが良かった。可愛かったよねフィリップ←

・仮面ライダーオーズ
アンクのキャラメイクは素晴らしかった。
自己の存在に悩む姿は、ある意味作中で最も人間らしく共感出来た。
でも映司のキャラがなかなか掴めないこと、伊達さんの行動原理、メダルの10枚目の所在の謎、5103謎の冷遇など、引っかかることは多かった。意味の解らない1000回お祝い回とかもあったし…
中だるみも割と激しかったので、個人的に出戻り一発目じゃなかったら微妙な評価でとどまっていたかもしれない。
でも最終回付近の盛り上がりや、最期のタジャドルコンボは本当に熱い。
玩具的には、メダル集めやコンボの楽しさが群を抜いていた。
「欲望」という分かりやすいテーマもあり、見やすく解りやすい作品だったと思う。
状況は似通っていながらも、すべてを背負って自らが犠牲になった剣崎とは別の答えを得た映司の姿は、ある意味ではそれまでのライダーに対する、平成二世代なりの解答なのだろう。

・仮面ライダーフォーゼ
Wとは逆に、スケールの小ささがかなり重荷になった作品。消化すべきアイテムの数に対して、作品の展開が追いついていなかった。
登場人物が全体的に多すぎて、最終的にライダー部すら捌けていなかったのは脚本の筆力不足か、設定の練り込み不足か…
「学園」という限られた範囲を活かしきれず、逆に説得力に欠ける展開(京都修学旅行の陰陽五行説等)になったのは残念だった。
弦太朗や他のキャラクターが上手く表現できておらず、過去の掘り下げもなかったため、人物の深みが出ず感情移入できなかった。
あと「熱血」と「熱血風味」の違いが分かってなかった部分が多かった。
要素自体は面白く、実際前半の盛り上がりは評価できるのだが、やはり後半の積み重ねが必要な時期に来て掘り下げの薄さが目立ってしまった様に思う。
最終回の投げやりっぷりは本当に酷い。小説でフォローしても、本編できちんとまとめないと意味がないんだよ塚P。
ただ、初の学生という取り組みや、学生ならではの展開が楽しめたのは良かった。
メガレンジャーぐらい「学生ならでは」な要素があれば、もっと面白くなったのかもしれないが…アメリカンなスクール生活は味付け程度と、いろいろと惜しい作品だった。

・仮面ライダーウィザード
子供向けにしつつも原点回帰、という難しい取り組みにチャレンジしている作品。
根底にあるのは平成初期のような陰惨な事実だが、それをギャグテイストとキャラクターのノリで誤魔化す手法だったのだと感じた。
話運び自体は2話完結縛りのせいで多少冗長ではあるが、晴人という存在をTVシリーズ、映画、小説で描き切ったことは評価できる。
ただ、白い魔法使いに絡んだ展開の単純さ、次回へのヒキの弱さ、晴人とコヨミの関係性の掘り下げ不足(後小説につなぐ展開の描写の少なさ)、など、色々と描くべき点をおろそかにしてしまった点は否めない。
ゲスト優先となり、キャラクター自身の掘り下げが十分でなかった点はマイナスだった。
ただ、メイジ絡みではなかなかに見ごたえのある展開が楽しめたと思う。
2話完結のマイナス面が影響したように思うが、アクションが面白かったのはいい点。
個人的には世間の評価が低すぎるようにも思う。

・ウィザード追記:敵について
平成二期の怪人は「欲望を体現する」ことで断罪されていたが、ファントムは「生まれた時点で人を殺している=人間にとって絶対悪」という、原点回帰の存在である。
晴人が怪人を倒すのは「殺人行為であるが相対的に正義」となるという、オーソドックスだがしばらくやってなかった展開だ。
私個人としてはここに着手し直したことを高く評価していて、今後も怪人が「被害を生むから倒すべき」という大義名分を得ることが出来る存在であってほしいと思っている。
その大義名分がイコール正義であり、その正義を支えるのは、他者を傷つける罪を背負ってでも誰かを守ろうとするライダーの姿であってほしい。
力には罪はない。だが大きな力には大きな罪が付きまとう。
その力を正義に使う、強い心を持たなければならない。
そういうメッセージが根本にある作品が見たい。
…という意味で、ウィザード以降での敵の存在の復権に期待を寄せていたのだが…

・仮面ライダー鎧武
私にとって見る価値はない。というかそもそも「仮面ライダー」を名乗ることは許されないのでは?と感じるが、歴史上残ってしまうのだからしょうがない。
これで楽しめる人がいるのだから、人間というのは多様な感性があるなと思わされた一年だった。
見ている方が鍛えられるというなかなかに稀有な作品である。
私は平成二期を、「W→オーズ→フォーゼ→ウィザード→ドライブ」とよく勘違いするので、後遺症は大きいようだ。
良い部分もあったにはあったが、悪い部分の記憶すらちょっと消えかけている。
とりあえず、コメント欄が大荒れモードだった記憶と羽毛が一番記憶に残っている作品だった。いまだに信者系コメは忘れたころに増えてたりして草。
役者は良かった。こばゆたには頑張ってほしい。


総括:やっぱなんでも黎明期がおもしれーよな!!(極論)

言いたい放題じゃねーか!って思うけど、大体端的にしたらこんなもんかなと。
作品は見てる最中は楽しんでるし、どれでも作り手側の熱意を感じている。
ただ受け手側の消費者として、このぐらいの感想を抱くぐらいの自由はあってもいいのではなかろうか。
…と、言い訳がましくも思う私なのであった。

以上です。


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