ライブマンとはまた違う面白さ。
えぇ…曽田博久って神なの…?(たぶんそう)
もうなんか、この当時に生まれていたのにリアルタイムで見れていなかった事実を悔いるしかない気分です。
見たかったー!絶対チェンジグリフォンのファンになってると思うけどw

影の主役はゲーターだな!!と思ったけど、実際は敵組織の幹部勢全員にしっかりしたドラマがあってよかったです。
ヒーロー側も敵側も個性を立てる…流石だ…!

<続く>

・全体評
軍隊物というと割と没個性化しがちでイマイチピンときてなかったんですが、まったくそんなことはなく、敵も味方も個性派ぞろいで楽しく見られました。
敵もまた被害者というパターンは私的には新鮮で、「地球を守る」という基本テーマだけでなく、戦争の悲惨さや故郷を失った人々の悲しみが織り込まれ、戦隊シリーズでは避けて通れない「争い」ということに対して問題提起しているところが良かったです。
描写が必要な登場人物がかなり多かったにもかかわらず、余すところなく描写したところも筆力ゆえでしょうか。
「アースフォース」というファンタジックな要素を力の根源としたところも、当時では新しかったそうですが、「ファンタジー2:根性8」ぐらいの比率だったのが良かったです。
最終的に、地球の力は助力でしかなく、敵を斃すのは人々の奮闘によるものという部分を崩さなかったために、これまでに培われた戦隊らしさを失わなかったのではないかと思いました。
現在のファンタジー系戦隊の源ともいえる作品なんだと思いますが、科学×ファンタジー×宇宙という三種の要素をうまくミックスしていました。
キャラ、ストーリー、テーマ、構成力と、どれをとっても高水準で、大人になったいまだからこそ楽しめる作品だったと思います。

・軍隊なのに個性派
おそろいの制服で軍隊所属は没個性なんてイメージもなんのその!
5人の個性がなかなかの強さでした。上原正三とはまた違う描き方なのがいい。
普段は各メンバー色をイメージした私服というのもいい演出でしたね。
硬派に見える剣さんが地味に女絡みの話が多いんだよなぁ…シーマ回はトレンディ感バリバリwナナちゃんからもモテモテw
メインエピソードを担当してることもあり、熱血リーダーキャラの印象が強いです。
いわゆる「頼りになるリーダー」なんだけど、時々相手に寄り添いすぎて他のメンバーと衝突してしまったり、皆を振り切って暴走したりと、意外に暴走気味なリーダーだった気がw
個性的なメンバーをまとめ上げつつ、最終的に「がんばれ!」と気合でどうにかしていく根性と折れない心は流石だったと思います。メンタルの強さは戦隊内イチでしたね。
チェンジマンのように「最終的に気合でどうにかなる」という展開は、他の曽田作品にも散見される展開なのですが、謎の説得力があるのが凄いですよ。
でもドラゴンボールはちょっとワロタwそしてその後全員で野球しててなお笑ったw
カラオケでOP歌うとなぜか幽霊野球回の画が出るので、チェンジマン=野球戦隊と思われているんじゃないかと心配です。

疾風はホントカッコいい。というか可愛い。理想的どころじゃない2枚目半。お前が理想そのものだ…!
熱血漢で真っ直ぐな剣との対比のため、ちょっと斜に構えたニヒルなアウトローな感じのストッパーってポジションのはずなのに、なぜかコメディも担当するという盛り盛り感。ルックスもイケメンだ。
女好きのフェミニストのくせに一途な面もあって、二枚目半でクールっていうより熱血バカで、仲間想いの力持ち&剣の名手って好感しか持てないwww
これでもかというぐらい設定をぶち込んでいるので、せめて「力持ち」の設定は大空さんに譲ってあげてほしい…そもそも力持ちだった印象がない。
多分、当初の設定がだいぶ役者に引っ張られたんだろうなって感じでしたが、疾風は非情に個性が強く、No.2にふさわしいキャラだったと思います。
ステロタイプながら客好きのする性格に、それを際立たせるエピソード、さらには親しみやすいキャラクターと、恵まれすぎているキャラでした。
単独行動が多かった印象なのは、レンジャー部隊出身の設定だからだったんですかね?役者のスケジュールかな?

大空さんは癒し系キャラだったなー。ちょいちょいほっこりするネタを仕込んでくるw
ブライの時はそう思わなかったんですが、ちょっと抜けてるけど人情味のある優しい役どころが似合う方だったんですね。兄より弟分というか。むしろブライの方が意外な配役だったのかも。
ゲーター一家のエピソードで活躍したのも納得です。
動物や家族絡みの話が多かった印象ですが、どこか幼さを残しているキャラクターのせいか、終始優しさを強く感じる話が多かったです。
音痴だったり夢がとんかつ屋だったり大食いだったりとこっちも要素が盛り盛りでしたが、着飾った女性二人を見て「綺麗だな~」ってぼやいたり、ちゃっかりシーマのダイヤをくすねてたりとちょいちょいいいツッコミをしてたので、良くも悪くも裏がない素直さというのが魅力でしたね。
メインターゲットのこどもたちにとっては、一番身近な兄ちゃんキャラだったかもしれません。
男性陣は長兄、二男、三男という並びでもおかしくないキャラ分けでした。

女性陣、特に2人組は没個性化しがちですが、それぞれのメインエピソードでキャラクターが深まっていてよかったですね。
ボーイッシュなタイプとフェミニンなタイプ(といいつつ二人ともバリバリの武闘派)というお約束のキャラ分けでしたが、麻衣の初恋エピやさやかの母性本能を想起させるエピなんかで違う側面を見せていたところが上手かったです。
ただ、ヒロインポジションはシーマやナナ、サクラ、ゾーリーなど多彩だったので、ヒロインチックな活躍が少なかったのは残念かも?
ただそのおかげで女性的なフォローにまわっていたので、結果オーライでしょうか。
どうしても戦う女性というと強く見えがちですが、そんな彼女たちにも素顔の時間はあるんだよというエピソードやシーンもちゃんと盛り込まれていたので、親しみやすさが段違いでしたね。
個人的には二人が仲良しな姿を見せるところが好きだったので、単体回よりもセット回の方が印象に残ってます。
さやかの偽物が登場する回は麻衣とさやかの性格差に加え、二人の信頼が感じられる回で好きでした。あれの片方が男性陣だったら、偽物に気付いてないかもしれんw
そういえば、二人いるのにどっちも姉御肌で、妹系キャラがいなかった気がする…
やはり、軍隊では強い女になってしまうのだろうかw

・長官の謎
1話目のイブキ長官ヤバすぎィ!!!から始まって、最終話前にイブキ長官強すぎィ!!!で終わる。
あれこれどっかのUAOHでも見た気が(既視感)
でもまさか宇宙人とは思わなかったわ…まぁそりゃあんなに宇宙人に詳しい地球人ってのも確かにどうかと思うがw
毛ほども宇宙人だと思っていなかったので度肝を抜かれました。
そして、最終的に6人目の戦士化しててワロタw強すぎんだろw
宇宙人体はちょっとウルトラマンチックでした。
結局イブキ長官はギルークやアハメスと同じ境遇だったわけですが、バズーの強大さに屈せず、最後まで諦めなかったが故に勝利をつかむことができたんですね。
バズーを倒すために地球まで単身乗り込み、地球守備隊まで作ってしまうその情熱…
ある意味、バズーはイブキ長官の執念に屈したと言えるのではないでしょうか。

・敵陣営の個性
敵陣営のキャラ強すぎィ!!!
チェンジマンは最終的にチェンジマン陣営&ゴズマ陣営VS星王バズーの対決になりましたが、それは敵陣営もしっかり描写していたが故に成り立った構図なんだなとしみじみ。
それぞれの思惑はあれど故郷を想う心は敵側にもあったわけで、そのおかげで敵にも共感ができ、最後の対決の部分もスムーズに受け止めることが出来ました。
被害者が加害者になり、さらにまた被害者を生むという負の連鎖を産み出す元凶がバズーでしたが、争いが生み出す悲しみを上手く表現していて、「正義の在りかた」というよりは「如何にして争わないか」ということを、敵陣営を通して伝えたかったんじゃないかと思います。
敵陣営が宇宙規模だったにもかかわらず、最終的にそれが崩れたきっかけは「家族」という最小単位の集団の反逆というのも実に上手い。
恐怖政治にもたちむかえる家族のつながりを、地球を代表するチェンジマンとは別枠で描いたことが凄かったですね。

シーマ、ブーバ、ギルーク、アハメス、ゲーターのそれぞれの過去が彼らを突き動かしているというのも興味深かったです。
チェンジマンが「将来的にゴズマを倒し地球を守る」という「現在から未来」への未来志向なのに対し、ゴズマの陣営は「支配された母星の復興のため戦う」という、「過去から現在」の過去志向(と言ったらいいのか?)なんですよね。
ただ、ゲーターはゴズマ内でただ一人、未来志向のきっかけ=家族を持っていて、それが過去志向に沈んでいたゴズマをかき乱すというのも実におもしろい。
ブーバは自信の過去と決別し、シーマの未来を切り開くという立ち位置でした。
星の復興という夢を断たれ、自分の行く末に迷っていたシーマ。彼女を救ったのが、過去と決別したブーバというのも味わい深いです。
自分にはない未来をシーマに託すという、ゲーターとはまた違った未来の切り開き方でしたね。
シーマにとってブーバは非常に重要なキャラだったのだと思います。

最終的に、未来をあきらめないことが勝利につながってるんですよね。
アハメスもギルークも、ああいいながらも母星の復興なんて夢のまた夢ということに、どこかで気づいている。
ただ、彼らは一度バズーに逆らい心を折られてしまったから、その夢にすがって戦うより他なく、大義名分として「星のため」と掲げることで何とか自己を保っているような状態だったのだと思います。
だから、バズーから見捨てられ、その夢が潰えたときにアレな方向に全振りしてしまったというか…
彼らの最後の狂態は、諦めざるを得ないと理解しながらも諦めきれなかった過去に囚われすぎた結果なのだと思います。
なんだかんだ、アハメスもギルークも敵ながら可哀想でしたね。
でもスーパーギルークになった瞬間の止め画はじわじわくる面白さでしたw


内容が盛り込み過ぎなのにすっきりしてるところは本当に上手いというしかない。
チェンジマンは最終的に棲み分けによる共存を選びましたが、いずれ未来の世界で共存共栄を願うという落としどころでした。
ある意味、ジュウオウジャーではそのラストを拾った形だったのかもしれません。

あまりまとまりませんでしたが、なるほど曽田さんが推すだけあるなって内容でした。
このあたりの鈴木Pと組んでる曽田さんはまさに最強。向かうところ敵なし感あるよな。
昭和戦隊のクオリティ…恐るべし!!





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