カーレンジャー、ゴーオンジャーと違って、先輩はきっとギャグには走ってないんだろうなぁって思っていたら、確かにギャグには走ってなかったけどいろいろカオスだったでござる。

というのが一番衝撃的でした。

<続く>

・モチーフが大渋滞
高校生・車・妖精・和物妖怪・科学・環境問題・異種族とのハーフ問題と、もはや何がメインなのかわからないぐらいの大渋滞っぷり。
というか、妖精自体が西洋ファンタジーなのに、敵側が和風妖怪モチーフってもはや何なんだよ!としか言えなくて笑ってしまうw
まぁ妖怪も妖精といえば妖精ではあるけども…
見てると気にならないんですけどね。要素だけ抜き出すと後輩に負けず劣らずのカオスっぷりですよ。後輩は要素は割と絞ってたし(その代わり突き抜けたが)
高校生の学生生活がメイン視聴者層に馴染みがないから、という理由で学校生活の描写は極力少なくしたらしいのですが、そのおかげで時々普通の戦隊と変わらない展開になっていたり、高校生なのにパトカーを運転したり(カートはまだいい)、ワインを進められて飲んだりと、時々非高校生戦隊化してカオスっぷりに拍車がかかってましたね。
そもそも妖怪(特に暴走族ではない)に対しての力が、妖精×車パワーという何の接点もなさそうなところが思い切り過ぎてて凄い。
ただ、和風の敵デザインは篠原さんらしさを感じるデザインでよかったし、メンバーの若々しさ、高校生ならではのストーリーなんかは見所があってよかったです。
あと、後半の流れ暴魔の存在意義について問う展開は「曽田節」とでもいうのか、複雑味があり見ごたえのある話運びでした。

・敵陣営の移り変わりとともに変わる作品テーマ
前半が暴魔百族幹部たち、中盤が流れ暴魔、後半がネオラゴーンとなっていますが、前半では力たちターボレンジャーを描き、中盤以降は流れ暴魔主体で描かれていたように思いました。
基本的にはわかりやすい話づくりを目指していたそうなので、暴魔百族がシンプルな(とはいえ内面には一物抱えていそうな)キャラでしたね。
暴魔百族の幹部は、愛に裏切られ闇に落ちたフシがあったので、その辺りはちょっと見てみたかったです。
ジャーミンやジンバの心の闇は掘り起こせばもっと面白そうでしたが、そこはあえてにおわす程度にとどめたというところからも「単純さ」を優先したと感じました。(ジンバは語られた方でしたが)
そういえばズルテンが一番暴魔っぽかったのかもしれない。バイクにもなるし。
しかし、後半になるにつれ、流れ暴魔の存在意義についての哲学的な問いが発生し、見ている子供たちを置いてけぼりにするという流れに。
ある意味曽田脚本の一番の見どころなのかもしれないのですが、流れ暴魔を描きすぎたせいで、後半、特に最終戦付近でターボレンジャーが空気化するという事態になっていたのはちょっと苦笑いでした。でも正直後半のほうがおもしろかったけど。
後半の面白さは、流れ暴魔である光と小夜子の精神的な葛藤や成長が描かれていたからにほからなず、高校生とは思えない強メンタルのターボ5人では描けなかったものだからですね。
とはいえ、全編通して「愛」を標榜するにふさわしいストーリーだったのではと思いました。
いろんな形での愛を描いていたという点では一貫していたかも。

・ラゴーン様カマセすぎ問題
ラゴーン様は初見で「カッケェェェェ!何このデザインカッケェェェェ!!!」ってなるのに、回を追うごとに「えっ…無能上司じゃね?」に変わり、レーダたちが殉職するころには「ダメだこいつ…早く何とかしないと…」になり、レッドターボに一騎打ちで倒されるあたりで「仕方ない、置物だから」となる。
しかし、ネオラゴーンとして復活したあたりで「デザインきめぇぇぇぇ!強そぉぉぉぉ!」となったのが、最終回で「よっわ、雑魚だわ」となる。
大体流れ暴魔のカマセで終わるという悲劇のラスボスw
とても暴魔族の長とは思えないカマセっぷりにはちょっと笑ってしまいました。
うーん、デザインは好きなんだけどな~。特にラゴーン様の曼陀羅みたいなデザイン。篠原保がまだ特撮慣れしてないころのダイナミックなデザインというか、発注ミスというかw
演者の目が生で出てる分、迫力がすごくて好きだったなぁ。
ラスト、強ければまだいいのですが、強くもないというのがね…まぁ仕方ない、ある意味尺の犠牲者だし。

・残念だった点
途中から和風モチーフをかなぐり捨てたところ。やはり児童ウケは洋物か…
でもキリカの衣装は可愛かった。パンチラもひらひらスコートだし。あと頭の飾りが中華っぽいお団子風なのがなお良し。
ジャーミンも今やったらアウト感あふれるデザインでよかったですね。基本敵のデザインはカッコよかったです。
篠原さんのデザインはほんとにフェティシズムあふれるデザインでいいよねぇ。
幹部勢が早々退場だったのはあっけなさ過ぎたかも。復活するとばかり思ってたわ…もうちょい引き延ばしてもよかったのに。
個人的に先生がキャストの風貌と役が合ってなさ過ぎて…せめてピアス穴はどうにかできませんでしたか先生…両耳一つ以上は役柄上アウトです先生。
いっそ元ヤン設定だったら納得できたんだけどねぇ。
あと流星光はどう見ても高校生には見えないだろ!としか言えない。(あの設定は「炎の転校生」が元ネタなのだろうか…)
メガレンの大岩センセはすごく良かったのですが、ターボは学校関係者が残念だったかも。

・特撮的側面から
お金持ってるのが画面から伝わってくるwバブリー!
この時代、実物大プロップが豪華すぎて…!
ターボマシン(ライブマンの流用だろうが)を筆頭に、シーロンのセット、ドラゲラス本体・足とか、お金かかってて凄かったです。
チェンジマン付近からお金ありますよね、バブルだったんでしょうね。
あとターボレンジャーは再々力を失う展開があったのですが、あれは初回で作っておいた白ターボスーツを利用するための展開なんでしょうね。
色替えスーツが存在すること自体、お金あるなぁと思いました。ただ元は取れるぐらい使ってましたがw
あと個人的にドラゲラスはギニョールもなかなかのクオリティでよかったですね。
連れ去られるシーン等々も人形で代用したりで面白かったです。
シーロンも役者と人形をフル活用して表現していて、最大限安上がりで、できる限り作りたい画に近づける努力を感じました。
これまでの戦隊で一番人形を活用した作品がターボレンジャーなのでは…?
あと楽曲にクセがなかったのか、オーソドックスでいい劇伴がそろっていた気がします。高校生戦隊らしいさわやかな挿入歌も多かったですし。

・好きだった話
全体的に洋平メインの話が多かったなという印象でした。書きやすかったのかな?
「空飛ぶジャーミンの家」のビターエンドっぷりは久々に後味の悪さがあってよかったです。
暴魔獣は倒して一見ハッピーエンドだけど、両親を失った幼馴染のことはわからずじまいという…何とも言えないラストでした。
ジャーミンの家族愛への憎悪も垣間見えたあたりもよかったです。
「6人目の戦士!」は井上敏樹のいいところだけを詰め込んだきれいな話だと思います。内容もよかった。話運びも(時間的な部分は置いといて)良かったし。
ラストに急に愛を語りだすのは笑いましたが、そこまでのストーリーはまとまりすぎるほどまとまってました。
昭和~平成初期の戦隊は時々お手本のような脚本がありますが、これもテンプレートの代表格かもしれません。
でも、敵の暴魔のデザインを見た瞬間に「あっこれ893だな」っていう直感が働く私…儲過ぎて辛いw
ちなみに5話の「サムライの街」は、後輩たちにも負けず劣らずのカオスでした。やべぇ…東映が本気出してる…(主に時代劇方面で)
冒頭で記載した「パトカーを運転する高校生」もこれですからねw
全体として、基本はいわゆる戦隊のひな型的ストーリーでしたが、ちょいちょい独自色がある話は面白かった印象です。唐突な設定はご愛敬。
高校生を前面に押し出した話が個人的には好きでしたね。


実験的な要素がふんだんに盛り込まれていたというのもあり、やや描写不足を感じるところもあったものの、クオリティ自体は可もなく不可もなくといったところでした。
しかし、これだけの要素をさばいたのはさすがの曽田さんですね。
無謀というか行き詰っているというか、酷使されすぎてる感がここにきて見えているというか…(でも話は面白い)
やっぱ高校生戦隊っていいなぁ、と思いました。いつかまたやってほしい。
あと、異種族ハーフがメインの戦隊、めっちゃ重くなりそうだけど井上敏樹あたりで見てみたいかもしれない…ネットでやってくれんかな…




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