永遠に…アデュー…

その言葉はもちろんザミーゴに向けられたものだったけど、もしかしたら、VSビークルを渡したときに警察に言い放った「アデュー」にも込められていたのではないかという気もして何とも複雑。

それにしても、ドグラニオの金庫の中はバ〇ダイミュージアム感あるわぁ…

<続く>

・戦いの続き
魁利は善戦してるんだけど、いかんせん相手の能力がチートすぎてな。
正直ザミーゴはすでにあの時(ビクトリーの時)に負けたも同然だったのに、強化してきて追い付いてきたんだから、この時点だと普通は負けてるのよね。火力もあるし狙撃も当たってるし。
ザミーゴがズルいっちゃズルいけど、よく考えたら単に強さインフレして互いに同レベルになっただけなので、これがいわゆるパワーインフレの起こす弊害か…と久方ぶりに納得してしまったわ。

・当て身(トンッ
唐突な透真さんの花京院っぷりに笑ってしまったw
いや、シリアスなシーンなんですけどもどうしても言いたくて。
さす透ですよね。起き抜けに当て身なんてなかなかできるもんじゃねえぜ!

・大事な人を失いたくない
国際警察の事務所のシーン、つらいなぁ。
法と人情の板挟みで、面と向かって協力はできないけど、失態という形で協力するという方法を選んだつかさ先輩と咲也は大人だなぁ。
頼むからもう罪を犯してくれるなと願う咲也に対して、しばらく黙り込んでいた初美花ちゃんは色々葛藤したと思うんだよね。
ここで相手の優しさにすがって頼れば楽になるし、咲也が自分を想ってくれる気持ちはわかってるし、行ったところで勝ち目のない戦いなのは解ってるしで、楽な方法に流れる理由はいくらでも思いついたと思う。
でも、初美花は自らそれを拒んだ。それは2年前に大切な人を失った悲しみを、再び繰り返したくなかったから。
そして透真もまた、無茶なのは解っていながらそれでも戦いに赴くことを決めたのは、自分よりも無茶をする仲間の存在を心配したから。
いつの間にか、2年前にはただ目的が同じだというだけで繋がった3人が、互いを大切に思い、失いたくないと思うほどに強くつながったことを改めて感じさせられました。
前回、魁利が倒れた二人の代わりにザミーゴと戦おうと思ったのも、二人の想いを背負っていたからあれほどの無茶をしてたんですもんね。
そんな二人に対して、警察はあまりにも無力であり、それを痛感する咲也とつかさの姿がつらかったです。
彼らは法の番人であり、透真や初美花のようには動けないし、彼らを助けることもできないわけですね。
だからつかさは魁利を見殺しにできないから、自分の代わりに彼らが戦えるようVSチェンジャーを渡すことを決めたのだし、咲也は「2年前に会いたかった」と初美花が法を犯して自ら戦うことを決める前に救いの手を差し伸べたかったと悔いたわけです。
警察という組織に属する以上、快盗への手助けはご法度だからこその葛藤が警察にはあるわけですね。
これは圭一郎も同様で、魁利を直接手助けしたいと申し出たのは「警察を辞める」覚悟があったから言い出せたわけで、警察であり続ける限り彼らに協力はできない。
魁利はそれを解っていたから圭一郎の申し出を断ったと思いますが、申し出を断ることで彼らが自分たち快盗の理解者でありながら罪を裁く警察であり続けてほしいという、ある種矛盾した思いを抱いていたのではないかと思いました。
どうせなら魁利は、圭一郎に捕まりたかったと思うんですよねえ。

・ひみつのお願い
母さん、ここパシフィコ横浜です(※ロケ地)
ノエルが圭一郎にお願いしたところ、パシフィコ横浜の圭一郎のベンチから徒歩20歩ぐらいの水辺じゃないですか!こないだ行ったわ。
あまりにも人を呼び出すのに雰囲気が適し過ぎているせいか、大概ここでの話は重たくなりがちよね。
結果的にノエルのお願いはトリガーマシンを貸してくれ、というものでしたが、ただでさえ少ないトリガーマシンを貸してしまうと、警察は初期装備でドグラニオに挑むことになり、それが彼らを危険にさらすという意味だったんですね。
そりゃ確かにあぶねぇお願いだぜノエルさん。
でもそれを自らの失態としてちゃんと上司に報告する組織人の鑑よ…
つかさも咲也も圭一郎も、法で縛られてても情が勝った結果、こういう形の共闘なんでしょうね。
一緒には戦ってないけど、気持ちは一緒に闘ってるんですよ警察も!

・我ら三人、生まれた日、時は違えども
最後の一人になっても願いをかなえようとする魁利に対して、最後まで3人で戦おうという初美花と透真の姿はグッときましたね。
最初の誓いがいくつもの戦いを経て、新たな形の誓いに変化したというのに、この一年の集大成を感じました。
いつも鼻をつままれてからかわれていた初美花が、逆に魁利の鼻をつまんで誓いをくしゃくしゃのポイするところも、あのスタンドプレーをやってた透真が「最後まで付き合わせろ」とほほ笑むところも凄く良かったです。
それに対して魁利が憎まれ口をたたいて誤魔化すのも、魁利らしさを失ってなくて良かったなぁと。
ここにサラっと合流してくるノエルがさわやかでしたねw
追加戦士はいつでもおいしいところをさらっていくものですが、今回のノエルの優秀っぷりは追加戦士の中でも相当レベル高かったと思います。
49話からのノエルの忙しさは半端じゃないと思うんだ(買い出しとか呼び出しとか整備とかもろもろ)
影ながら頑張ったな、ノエル!

・VSザミーゴ
4人の登場シーンがかっこよすぎる…特に、切り札を手にして、これが最後と覚悟を決めた魁利・初美花・透真の3人の表情が凄く凛々しかった。
1vs4の理由が「快盗だからな」っていうのカッコ良すぎるでしょ。卑怯もラッキョウも大好きだぜ!とは違うわ~(by龍騎リスペクト)
そしてアクションシーンも力が入ってて凄かった。かなり長回しのカットで、殺陣への気合が感じられるわ~。
そしてザミーゴへの対抗策が、ザミーゴ自身の銃を奪って凍らせる→それはフェイクで凍った仲間が背後に回って金庫を開けるという離れ業。あの銃で氷の解除も可能というのを解ってたんですかね。
以前それはヒントがあったんじゃないかと思うのですが、どうだったか記憶がぼんやりしているので思い出せませんでした。申し訳ない。
しかし、その犠牲もいとわない心構えの先方が活路を切り開いたわけで、死をも恐れぬ勇気と無謀は違うのだというのを感じさせます。
一人では決して不可能だったコレクションの回収は、4人だからこそできたんですよね。やるなあ。

・金庫の中の世界
ジオウで失われた鏡の中の世界とか言い出した!と思ったら、こっちは金庫の中の世界かよ!
誰にも邪魔されたくないから閉じられた空間に行きたい、というザミーゴの執着は、氷野郎に似つかわしくない熱のこもった思いでしたね。
のんべんだらりと生きてきたザミーゴが、初めて熱意をもって執着できたのがルパンレッドと思うと、自分の自由を賭してでも戦いたいと思うのは無理もないのかな…
それにこたえる親分も親分ですけどね。腹?の中で戦われるとか想像できないw

・託された平和
これまでコレクションを奪ってきたルパンレンジャーが、自らビークルをパトレンジャーに託した。
魁利たちは、金庫の中に入ればどうなるかわからない状況の中、警察ならきっと平和を守ってくれるという願いをビークルに託したんだろうな。
警察のビークルを奪っている現状への罪滅ぼしともいえるし、思いを託したともいえる。
見送るほうも辛いけど、この時の「アデュー」をどんな気持ちで言ったのか…と考えると切ないなぁ。
にしても、初期装備でドグラニオと戦う警察のメンタルヤバいでしょ。死ぬかもしれないのに鉄のメンタルすぎるわ。スゲェ。正直尊敬しなおすよね。

・戦隊ミュージアムへようこそ!
親分の金庫の中ひろーい!ウフウアハハ
青いバラも咲いてるしめっちゃファンシー。あと浮いてるコレクションもファンシー。特オタにはたまんねぇなこれ。
想像以上の広さだったのちょっと面白かったw暮らせるやん!
しかし、こんな不思議空間を持ってるとなると、親分とその他大勢との差が激しすぎて、どういう出自でこうなったのかがますます気になってくるな…
果たして最終回でその辺りには触れられるのだろうか?アルセーヌとの関係とか。

・トリガーマシンの秘密
お前!そんなことできたんか!!!
言われてみればダイヤルファイターは変身/巨大化/合体/開錠できるのに、トリガーマシンは変身/巨大化/合体以外何も機能が説明されてなかったもんな…
確かにこれまで「金庫を開ける」事に血道をあげてきたわけで、「金庫を閉める」という発想はなかったですもんね。そもそもコレクションが中にあったら閉めて初期化なんて命とりでしかないし。
ザミーゴは金庫を銃の保管庫として使っていたからコレクションを持てず、そのために増設してもらったんだもんね。
開けても無駄な金庫に立ち向かった透真と初美花の行動には「?!」でしたが、勝利を確信した魁利の回想ですべて腑に落ちましたね…
警察側の追加コレクションが(本来)4つだったのも、これで納得。
最初からこのオチを想定してのラインナップだったんですね。
見える…私には見えるぞ…バン〇イから横やりを受けなかった時の、ルパンレンジャーVSパトレンジャーの本来の姿が…!!
なんかもう色々綺麗。警察と快盗が、最後までVSしながらもオモチャ的には共闘することで上手くまとめるという落としどころは、本当にうまいと思うんだ。
(販促が遅すぎるという問題はあるかもしれんが、物語のクオリティは完ぺきに近いんだよな…ジレンマだわ)

・アディオスアミーゴ
アクションはもちろんカッコ良かったけど、さらに犠牲を払って金庫を閉じて、銃を捨てたところで勝利を確信したシーンは痺れる。
でも帽子を打ち抜かれたザミーゴの凶悪なクリオネ感がちょっと面白かった。頭が…ツルツル……
多分、ザミーゴを倒せばお兄さんたちが戻ってくる保証はなかったんだろうけど、魁利たちはそれに賭けるしかなかったし、それを信じた結果賭けに勝ったといえるんだろうな。
透真も初美花も戻ってきたし、魁利たちの大切な人は戻ったけど、化けの皮になった人たちは戻ってこないのか…残酷だな…
ザミーゴを倒した後、透真たちが戻ってきたときの魁利の笑顔が凄く明るくて良かったですね。
なんというか、報われたなぁって感じで、この絶望的状況なのに凄く良かったなと思ってしまった。いや金庫に閉じ込められてるんだけどね。でも良かったなって。

・青いバラをあなたに
それまでずっと願い続けたことが、透真・初美花が戻ったことで叶ったであろうとわかった魁利たち。
彼らを祝福するのが青いバラの花びらっていうのが凄く素敵でしたね。
どうも青いバラというのは基本的に自然に存在せず、花言葉は「不可能」だったそうですが、遺伝子改良で青いバラが誕生し、その花言葉は「夢 叶う」に変わったそうです。
まさにルパンレンジャーが願ってきた夢がかなった瞬間を祝福するにふさわしい、美しい演出でした。


今回も感想がカオスってる気がする。もう駄目だよね感情が追い付かねえもの。
さて、なんだかんだであと1話。最終回!!!
スーパーパトレン1号だFuuuuuuu!!!ビクトリールパンXだFuuuuuu!!!と演出に盛り上がりつつも、不穏な空気はぬぐいされない次回予告。
でも絶対ウソ予告だよなこれ~んもう制作ったら~☆というような気持ちもありますが、ただただ彼らとの1年を祝福で締めくくりたいと思います。
たぶん、感じたことをそのまま言葉にするのは難しい。
しかし次回は、ここまで私を楽しませてくれたルパパトに、なんとか自分自身の言葉で感謝を伝えたいと思います。

ラスト1話、楽しみだー!

※ジオウ感想はまた後でー!