色々やってたらうっかり見るの忘れてたりしてタイミングが…!

ここ最近生活リズムが変わったのもあってなかなか思うようにならず。
とりあえず、12月からは普通に戻る予定なので!

<続く>

・20話
軽々に人工生命体を産みだしては雑に扱う仮面ライダーは見習って、どうぞ(主に大森作品)
中盤でハルキが苦悩したのに表されるように、ウルトラマンZの一つのテーマは「命への接し方」よね。
守るべき命、守られない命、でも命には軽重はない…だから、もし命を守るために命を奪うのなら、奪った責任を背負って生きる。
そういう覚悟をもって戦いに臨むことが、命への真摯な向き合い方だと思うから。
そうして立ち直ったハルキですが、それをきちんと踏まえたうえでの今回の「できる限りのことをする」という判断。素晴らしいですね。
その命が奪われることで悲しむ人間がいる以上、できることをやり切る、後悔しないよう善処する。そのうえでどうにもならなければ命を奪うという判断が「責任」かなって…
まぁ市民側とか上層部からすれば「勘弁してくれ」ではあるんですが。少なくともインフラの被害はデカいからね。でもインフラは直せるから。命は取り戻せない、不可逆的なものだからと考えるとまぁ仕方ない部分もあるかと。
M1号という人工生命を、実験で生まれた「道具」じゃなく、きちんと「命」として扱うハルキたちの姿は立派でした。
見てるかゼ○ワン。

一方で、市民の命を守るという最も重要な仕事にもきちんと向き合ってるのが良かったですよね。
「市街地まで1000m」という最終ラインをきちんと提示して、そこを超えたら撃退するというのは、非情ではあるけど明確な基準での落としどころだと思いました。
こういう、なあなあじゃなく命を守る者としての立場で判断を下す組織、安心するな…ヘビクラ隊長、こういう時ちゃんと批判の矢面に立つの、マジで隊長しててすこ。上司とはかくあるべきなのだ…
そのラインを納得したうえで、お互いに全力を尽くすバコさんの娘たちグループとハルキたち。そしてストレイジのメンバーたち。
全員の協力が、一つの命を救ったんですね。割に合わない気もするけど、医療だって遭難者の捜索だって火事からの救出だってそう。
割に合わない労力を使わなければ、危機に瀕した命は救えない。それが命を守るってことなんだろうなぁ…
バコさんマジでカッコ良かったわ…殺すための機械じゃなく、命を守るための機械という信念がストレイジ全体を包み込んでいるからこそ、あの組織は命のために自分を投げ打てるんだろうなと。
そんな風に命を大事にする父親を持つ娘が生み出したからこそ、M1号は酷い目にあっても優しさを失わなかったんだろう。
ウルトラマンZは、いわゆる全線で戦う戦士より後方支援の部隊がピックアップされる回が割とあっていいよね。
前線に立つ者、後方で支援する者、どちらもが互いに全力を尽くすことがいかに大事であるか、思い知らされるわ…

それにしても、M1号がダウンタ○ンのハマちゃんにしか見えないのと、謎のソイヤッソイヤッのダンスシーンはシュールだったw
バコさんはマジでナイスダンディーーーーッ!!!カッコ良すぎか!
ああいうイケオジに、私はなりたい。


・21話/22話
前回の話で「いのちだいじに」しておきながら、今回の話でオーバーキルすぎる技術をぶっこんで来る…そういうとこだぞ☆彡(すき)
今回のウルトラマンZ、面白いところは倒した怪獣の能力を解析・応用して新兵器を作ってるところですよね。この辺り、「敵と同じ力を使う」という仮面ライダーの原則(守られるとは言ってない)に近いものがあって、親しみがわきます。
基本ウルトラマンと怪獣は同じ力という定義じゃないんでしょうし、珍しい設定なのかもしれん。そもそも他をあまり知らんので何とも言えんが。
新しい素材を自分たちの力にしていくという、ある種の貪欲さこそが人の進化を促しているという前提を描いておきながら、ここにきて行き過ぎた力を得た人間がその力を欲しいままに扱い、破滅へと進むという展開になるとは…
これまでも「行き過ぎた力」に対しての不安は端々で描かれてましたが、それが何をもたらすのか、それこそがウルトラマンZの描く終盤になりそうですね。

そしてやっとこさヘビクラ隊長の狙いと、セレブロの狙いも見えてきたのかなという感じ。
ヘビクラ隊長は以前も書いたけど「人がウルトラマンに頼らず怪獣を倒せる技術」を生み出すことが狙いっぽいんだよな。22話ではあえてZの光線を解析させるよう、キングジョーをガードベント扱いしてましたからね。
ウルトラマンではないがゆえに、別の方法でウルトラマンを超えようとする=ウルトロイドゼロの完成なのかなぁと。
ウルトラマンと敵対するわけではないけど、ウルトラマンと同等の力を手に入れたいと考えていたとしたら、敵でも味方でもない、自分の狙いのために動くヘビクラ隊長の不安定さというのがなんとなくわかる気がします。正体を明かさない理由も、ちゃんと隊長する理由も納得がいくかな。
で、一方のセレブロもまた「ウルトラマンではないウルトラマン」を生み出そうとしていたのかなという感じが。彼がカブラギを使ってやってたのは、あくまでベリアルメダルを生み出すためですもんね。
今回D4の完成で人類がもつ力がワンステージ進んだことで、ウルトラマンと同等かそれ以上の力を手に入れること…それがセレブロの狙いなのかなぁ。
他人に寄生できるという能力を活かして、序盤は怪獣の素材を集めやすい怪獣研究センターの職員に、次は中枢部に入り込めるガードマンに、そして最後は司令官に…と言う出世魚的寄生は、当初から割としっかりした目標をもってやってたんだろうと思いました。
それにしてもまさか輪島のおっちゃん(by仮面ライダーウィザード)がラスボス化するとはな…

21話のD4搭載に関して、上の指示を突っぱねてでも現場のヨウコを守ろうとするヘビクラ隊長、マジ隊長してて感動しちゃった。なんだかんだいい人だよな。
ああいう無理な方向転換はホント、無能な上層部にありがちというか…身につまされる話でしたね。現場が苦労するところまでリアルだったよ。
D4が何をもたらすのか、実験を見た状態で実践投入して使わされるヨウコ先輩、マジで怖かったろうなぁ。でも人を守るためにやらなきゃいけないジレンマ…
一方で、危険だとはわかっていてもその力を使わざるを得ないという判断は「ウルトラマンがいつまでも地球にいるとは限らない」という至極当然の発想からなんだよね。
ウルトラマンは光の使者で宇宙人だから、いわゆる地元民が変身して戦ってるわけじゃない(便宜上人間に乗り移って入るけど、力そのものはウルトラマンしか持ってない)
戦隊・ライダーとの大きな違いはそこですよね。
ウルトラマンがあまりに強大な力を持っていても人々に歓迎されるのは、彼が異邦人だからじゃないかというのを、以前ウルトラに詳しい方と話していたことがあるのですが、ウルトラマンは「余所者」なんですよね。
事件が起きたらやってきて、解決したら去っていく。そこに平時の異形の力の恐怖はないわけです。有事の際だけ来てくれる、なんて便利な力なのかと。一時だからこそ過ぎた脅威も受け入れられるんだろうなと。
それは裏を返せば、いついなくなるのかわからない不安定な存在ということでもあり、地球防衛軍の上層部が不安視するのも無理はない。
戦隊やライダーは強大な力を使用者のモラルによって抑え込むことで一般市民の理解を得ていますが(多分…)、ウルトラは一般市民からすればそもそも言葉が通じるのか…?みたいな感じだから余計に不安よね。いや通じてるけども。
戦隊やライダーは一般市民からみて「いい奴、悪い奴」の区別がつきやすいけど、ウルトラに関しては一般市民からすれば「どっちもデカい奴(でもウルトラマンは怪獣を倒してくれる)」だと思うから、その存在自体を不安視するのは分からんではないのだ。「人間か否か」は不安要素としてデカい。
でもその辺の不安は「余所者だから」である程度抑えられてると思う。
もちろんウルトラマンが正義の使者なのはわかってるんだけど、ウルトラマンが街をボコボコにぶっ壊してても非難されないのは、ウルトラマンがそこに住む人間じゃないからだと思うんだよな…もちろん脅威のデカさもあるが…
戦隊だと非難されるからビルぶっ壊せないし…毎週あれやってたらマジで周囲の非難からの戦隊解散の憂き目にあいそう。
そういうのもあって、巨大戦パートの描写が全然違うんだと思うんだよな。
戦隊ライダーは交番のポリスメン、ウルトラはインターポールの刑事というと、なんとなくわかるだろうか…うまく伝えられないこの違い…
(ちなみにどっちがいいとか悪いとかの話ではなく、単に両者の違いの話なのでご了承を)

しかしストレイジが解散してしまうとは…
解散後、家族のために意に添わぬ会社で働くことを決める社員を描くのが、裏方の奮闘を描き続けたウルトラマンZらしくて凄く良かった。社会人ならわかるよな、理不尽でも生きていくためには選べないことだってあるんだよね。
各々与えられた場所でやれることをやるっていう流れだったけど、もやもやしたものが残るわな、そりゃ…って感じだった。
でもユカとバコさんがなんか楽しそうだったの、ホッとしちゃった。それにちゃっかりセブンガーを調整してるあたり、技術者として諦めてない気概が感じられて良かったです。
ハルキは警備にいってもしっかり仕事できるだろうけど、パイロットとして気合で戦ってたのも好きだったから惜しい。なぜか肉体美披露だったの、監督が坂本監督だったから納得してしまった…あとヨウコ先輩の衣装とか…バコさんのアクションとか…
ヨウコ先輩は流石搭乗時間が長いだけあって、あの不思議メガネの科学者の人に気に入られたんですね。きっと気に入った一番の要因は、D4ブッパした覚悟の決まりっぷりだろうけどもw

22話では久々にセブンガーの戦いが見られて楽しかったですね。
まさかのベリアロク、煽り耐性ゼロには笑ってしまったwwwチョロインwwwwwwいやヒロインじゃないけど。
セブンガーがベリアロクをつかって怪獣を倒すなんて、きっと序盤では誰も想像してなかったと思うw


次週はだいぶ不穏な感じのタイトルですが、一体どうなるでしょうね?
これまでにも人工ウルトラマンって存在してたんでしょうか。ウルトラ世界の技術レベルがどれくらいなのか不明なんですが、巨大ロボ自体珍しいっぽいからいなかったのかな。
行き過ぎた力は人を滅ぼすのか、それとも人に新たな進化をもたらすのか。
ウルトラマンZがどんな結末を描くのか、とても楽しみです。